秋のシルバーウイークも終わり、全国映画動員ランキングトップ10が発表された。3週連続でトップを独走していた映画『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』が、ついにトップから陥落した。
『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』を蹴落とし、トップに輝いたのは、映画『劇場版デュエル・マスターズ 黒月の神帝(ルナティック・ゴッド・サーガ)/劇場版ペンギンの問題 幸せの青い鳥でごペンなさい』。本作は、月刊「コロコロコミック」で連載中の人気作をアニメ化したもの。初日2日間で19万9,433人を動員し、興収1 億9,626万6,850円を記録。シルバーウイークの5日間でさらに動員を伸ばし、動員が44万人、興収4億4,500万円を記録している。休み中のテ レビアニメ・ゲーム・マンガファンの小学生とその親世代を集客したことがトップに輝いた要因だろう。
第2位にランキングを落とした映画『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』だが、23日までの公開26日で動員300万人が目前で、興行収入は36億円を突破。第1作目の映画『20世紀少年』の興収39.5億円越えもいよいよ間近となってきた。
一方、松山ケンイチ主演で話題を集めた『カムイ外伝』は、第3位にランクイン。初日2日間の成績は、動員13万2,687人、興収1億6,250 万3,700円、さらに公開から5日間では動員35万人、興収4億2,500万円となっている。今週は映画『カムイ外伝』を筆頭に、第4位の 『BALLAD 名もなき恋のうた』、第7位の『火天の城』、9位の『TAJOMARU』と、トップ10内に時代劇が4作品もランクイン。NHK大河ドラマ「天地人」や、 ゲームの「戦国BASARA」や「戦国無双」などに代表される時代劇ブームが、映画界にも波及していることを印象付けたランキングとなった。
第6位には、シャネルの香水「No.5」のイメージキャラクターにも選ばれているオドレイ・トトゥ主演の映画『ココ・アヴァン・シャネル』がラン クイン。今年は、本作を含め、シャネル関連の映画が3本公開(映画『シャネル&ストラヴィンスキー』は来年正月公開予定)されるほか、舞台化、関連本発売 なども相次いだ。さらに主演のオドレイ・トトゥも来日して本作をPRするなど、シャネルが盛り上がりを見せている中での堂々のランクインである。