>故マイケル・ジャクソンさんは、自分ならばアドルフ・ヒトラーの悪を“治癒”することができたと考えていたようだ。
6月に亡くなったマイケルさんは、2001年に友人のラビ、シュムレイ・ボーティーチが録音した未公開のインタビューで、ナチスのリーダーを「天才」と褒め、“完全に悪”という人はいないため、自分なら彼を更生させることができたと主張している。
「ヒトラーは天才的な雄弁家だった。あれだけ多くの人に憎しみを与え、考えを変えるにはショーマンシップが必要。彼はショーマンだったんだ」とマ イケルさん。これに対しシュムレイが「君はヒトラーと1時間過ごせば彼の中身に触れることができると思うかい?」と聞くと、「もちろん。できると確信して いる。完全な悪の人間なんていない。人には助けの手を差し伸べ、カウンセリングをし、人生のどこかで何かが間違ってしまったということを教えてあげないと いけないんだ」とマイケルさんは語る。
30時間以上にわたって録音されたインタビューは2001年に公開させるはずだったが、シュムレイとマイケルさんがケンカをしたため延期されてい たという。仲直りしたときには、子どもに対する性的虐待でマイケルさんが逮捕された後だったため、テープの公開によってマイケルさんに対する世間の評判が さらに悪くなると考え、公開していなかったという。
これらのインタビューは9月25日に「ザ・マイケル・ジャクソン・テープ:ア・トラジック・アイコン・リヴィールズ・ヒズ・ソウル・イン・イン ティメイト・カンバセーション」(ザ・マイケル・ジャクソン・テープ:悲劇の偶像が親密な会話の中で魂の内を明かす)として出版された。「彼はこれらの会 話を出版してほしくてしかたなかった。以前は誰も彼に同情をしていなかったけど、死後は同情心の高まりが見られた。これまでマイケルを否定的に見てきた人 も、今になって全体像を見ることができているように思える。彼は自分の人生をいいことに使いたいと切に願いながら、最後には孤独と痛みに飲み込まれてし まった」とシュムレイはコメントしている。(BANG Media International)