Yahoo!ニュース   より(以下一部抜粋)


女優の上戸彩(24)、俳優の役所広司(53)らが5日、東京・新宿ピカデリーで行われた米フルCGアニメ映画「ATOM」(10日公開、デビット・ハ ワーズ監督)のワールドプレミアに出席した。親子愛を描く新脚本で世界60か国・地域、全米約3000スクリーンでの公開が決定している話題作。海外メ ディアも含め、報道陣100人以上も大挙。関係者約500人の招待のみだったが、同所前には一般人も押し寄せる人気ぶりに、アトムの声の吹き替えを担当し た上戸は「手塚治虫先生のメッセージがたくさん込められた作品」と自信を見せた。

 1963年に初の国産アニメ「鉄腕アトム」が大ヒットして約半世紀。手塚治虫生誕80周年記念作として、“ハリウッド製”アトムが世界へ飛び立つ。

 世界60か国・地域での公開が決まり、この日は日本で世界最速での上映。海外メディアを含む、報道陣100人が駆けつけ、テレビカメラ15台がレンズを光らせる人気ぶり。開演前には20人の鼓笛隊がアトムのテーマ曲を生演奏するなど、会場が沸いた。

 同作では、アトムにテンマ博士の息子・トビーの記憶が移植されるなど新脚本。製作には米、香港のアーティスト約400人以上が参加。空中都市・メトロシティーを舞台に、アトムとテンマ博士との親子愛を描くCGアニメとして鮮やかによみがえった。

 上戸は日本語版アトムの声を担当し「ヒーロー役の声ができてうれしかった」。一方で、重圧も感じており「こんなにすごく感動するストーリーを前もって知っていたら、(表現できるか)怖くて(出演承諾)できなかった」と苦笑いした。

 テンマ博士を務めた役所も原作に思い入れは強く、幼少時代にお風呂では“アトムヘア”をして遊んだほど。「(アトムは)日本の宝。興行収入的にも負けて られない。たくさんの人に勧めて下さい」と熱烈にPR。監修、宣伝プロデューサーで手塚さんの長男・眞さん(48)も「手塚治虫の精神が感じ取れる」と “お墨付き”を与えていた。

 ほかにハワーズ監督、香港版でアトム、テンマ博士それぞれを担当した俳優のイアン・グオ、アーロン・クオックも登壇した。