シネマトゥデイ
より(以下一部抜粋)
現地時間19日、映画『ザ・ロード』(原題)のイギリス・プレミアが第53回ロンドン映画祭で開催され、主演のヴィゴ・モーテンセン、脚本のジョー・ペンホール、ジョン・ヒルコート監督が会見を行った。
現地時間19日、映画『ザ・ロード』(原題)のイギリス・プレミアが第53回ロンドン映画祭で開催され、主演のヴィゴ・モーテンセン、脚本のジョー・ペンホール、ジョン・ヒルコート監督が会見を行った。
ピューリッツァー賞受賞の同名小説が原作の本作では、壊滅状態に陥った地球でサバイバルしようとする父と息子が主役になっている。飢えた人々が殺 し合い、人肉を食べるまでになった極限状態での人間愛という重いテーマを扱っているが、それに負けないシリアスさを見せたのが主演のモーテンセン。それぞ れに話を聞いた後、記者からの質問を募った司会者が「記者質問に移ります。聞き足りないところがあったらの話ですが(笑)」と冗談を言うほど、じっくりと 本作への思いを語った。
当初からモーテンセンを主人公に考えていたと話すヒルコート監督に、モーテンセンも「役者は、一緒に演じるものに対応していくんだ。撮影では、周 りの荒涼とした風景にリアリティーがあって、そこに入っていけた」とコメント。モーテンセンが広大な荒野を進んでいく物語といえば映画『ロード・オブ・ ザ・リング』シリーズが思い浮かぶが「この映画では、もっと人間の本性を出していくことを要求された」と違いを語った。
飢えていく役で大変だったのは身体的な面ばかりではなかったと語るモーテンセン同様、ほとんど出ずっぱりのコディ・スミット=マクフィーにも辛い シーンが多かった。いざというときにはこうしろと、モーテンセンが銃口を自分の口の中に入れて見せるシーンを実の父で俳優のアンディ・マクフィーを相手に 練習しているコディの姿を目撃したというジョン監督は「マクフィー親子は、正常か完全に正気じゃないかのどちらかだと思った」と笑わせた。