お砂糖って、調味料の基本と言われてるじゃないですか（言われてるだけじゃなくて実際そう）。砂糖と塩と酢と醤油と味噌で「サシスセソ」の一番上に来るぐらいだし、味付けのみならず糖分は立派なカロリー源でもあるわけで。
で、スーパーなんかだと上白糖１㎏の袋が安売りの目玉商品として「一日１００袋！」とか「お一人様２個まで！！」とかアオリ文句と一緒に店頭に並んでたりするじゃないですか。
だから必需品だと思ってついお一人様の限界である２個とか買い込んで、重いのをえっちらおっちら家まで持ち帰ってしまったり……することってありません？
そして家に帰って棚をあけると、以前の安売りの時にお一人様の限界を使ってさらに３回は並んだな、というぐらいのストック（つまり砂糖６キロ）が待ち構えていて、扉に手をかけたまま呆然としている私をあざ笑ってたりするんですよね、これが。
そういえば、私、お砂糖ってほとんど使わないんでした……。
こんな私でもかつて手作りのジャムとかケーキとかクッキーとかパイとか作ってた日々もあります。そういう時は１㎏入りの砂糖の袋が羽が生えたように飛び去っていったものですが、その砂糖を見送る内にふと気づいたんですよね。
その砂糖の行き先って、自分の胃袋だって。
お菓子を作る際にどれだけ莫大なお砂糖を使うか、私は目の当たりにしてしまったわけです。あんこなんて自分で作ったら分かりますが、あれ、砂糖のかたまりですよ！
若くて活発でエネルギー消費が激しくて基礎代謝も大きい若い内ならその大量の砂糖でも残さずカロリーとして使うことができるでしょうが、でも、一歩トシをとったら！ その先メタボへまっしぐらですわよ。
そんなことがあって、私はいつしかお菓子作りからすっかり遠のき、ジャムを作るのもやめ（これも砂糖が鬼のように必要なんだわ）、料理に使う際の砂糖の量も極力減らすようにしていたのです。
でも昔ながらの生活習慣というものはなかなか変えられないもので、安売りの砂糖を見かけたら即買いするという行動パターンを改めることがなかなかできなかったのです。
知ってますか？ １㎏の袋詰めの砂糖ってとっても重いんですよ。
そんなもんが５個も６個も引っ越しする際に転がっててごらんなさい、ノイローゼになりますよ。思わず引っ越しの挨拶まわりに砂糖持って行こうかとしたぐらい。
その時しみじみ思いましたよ
「砂糖なんて買わなきゃよかった！」
って。引っ越し現場じゃ切実なんですよ。
で、そういう事が数度続いた引っ越しのあと、遂に私は砂糖を買うのをやめました。表向きはカロリーを気にしてですが実情が「引っ越しの時重い」というのがナンですけど。
実際カロリーを気にして何を買う時でも常に表示を確かめては「お砂糖と同じ甘さでカロリー半分」とか「控えめ」というのばかり選んではいるのですが、でも、本当に甘くて美味しくて後味までいいのは白砂糖をおいて他にないのよね……と、カロリー控えめのお菓子を食べながら寂しく思うこともしばしばなのでした。
何か上手い方法はないでしょうかねー？
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