シネマカフェネット より(以下一部抜粋)

>世界中に熱烈なファンを持つ鬼才クエンティン・タランティーノと、不動の人気を誇るハリウッド・スター、ブラッド・ピットが手を組んだ最新作『イングロリ アス・バスターズ』。都内にて行われた会見に続き、11月4日(水)夜、本邦初のお披露目となる本作のジャパン・プレミアが盛大に開催され、タランティー ノ監督とブラピ、共演のメラニー・ロラン、ジュリー・ドレフュスが揃って、この日のために敷かれたレッドカーペットならぬ“イエローカーペット”を歩い た。

会見では共に黒シャツをラフに着て出席したタランティーノとブラッドだったが、プレミアでは装いを変え、ブラッドは黒の革ジャンに ニット帽というカジュアルルック、監督はソニー千葉(千葉真一)から贈られたという和風の衣裳で登場。車でカーペットに乗りつけると、沿道で待ち受ける ファンのサイン攻勢に丁寧に応じ、ファンサービスをたっぷりと行った。

自身の監督作の中で既に史上最高のヒットを遂げている本作。日本は 最後の公開国となるが、日本好きとしても知られるタランティーノは「キャストと一緒に最後の花火を日本で打ち上げられて嬉しいです。みんな来てくれてあり がとう!」と拳を握って声を上げると、会場からは盛大な拍手と歓声が贈られた。これに続き、監督自らキャストを呼び込み! 最後にブラッドが姿を現すと、 会場の興奮は最高潮に。

ブラッドは「今回は本当にスペシャルな映画です。最後になるかもね(笑)」と冗談めかして挨拶。作品について「タ ランティーノの映画は台詞も磨かれてるし、血もドロドロ出ます(笑)。僕の俳優人生の中でもこんなに素晴らしい作品に出会えるのは1、2回しかないんじゃ ないかと思います。ぜひ、この作品の前編を書いてほしい。真のタランティーノ作品になっていると思います」と惜しみない称賛を贈った。照れくさそうに聞い ていたタランティーノは、ブラッドの演技について「本当に役に入りきっていて、すごく楽しかったよ。カメラが回っていないところでも、ブラッドと(役の) アルド両方に話しかけられているような気がした」と、いかに役に入り込んでいたかを明かした。

今回が初来日となったメラニーは「初めての 東京に、タランティーノ作品と一緒に来られて嬉しいです」と満面の笑みを見せた。「私にとってはタランティーノ監督と一緒に仕事をするというのが唯一の願 いでした。それ以外はどうでも良かったんです」と堂々と語ると、メラニーがお気に入りでしょうがない様子のタランティーノは鼻の下を伸ばして彼女の美貌に 見入っていた。

また、タランティーノ作品への出演は二度目となるジュリーは、「『キル・ビル』に続いてこうしてタランティーノ監督に役を いただけて、本当に心から感謝しています」と堪能な日本語で監督に感謝。これを聞いたタランティーノは、いたずらっ子の顔になり「ここだけの話ですが、 ジュリーは映画の中でかなりセクシーな場面があるんです」と観客に打ち明けると、ジュリーを呆れたように肩をすくめ、観客の笑いを誘った。

最後にタランティーノが「僕たちも楽しんで作ったこの作品を、みなさんも同じように楽しんでもらえたら嬉しいです。どうもありがとう!」と呼びかけると、興奮と期待入り交じった拍手が贈られた。