エアロスミスのスティーヴン・タイラーがエアロスミスを脱退したと、同じバンドメンバーのジョー・ペリーがラスベガス・サン紙に語った。
きっかけは、Classic Rock.comでスティーヴンが「ソロ活動を始める」と言ったのをジョー・ペリーが目にしたからだ。ジョーがスティーヴン本人から直接聞いたわけではない。こうなったのには、理由がある。
スティーヴン・タイラーとジョー・ペリーの関係がおかしくなったのは、スティーヴンが舞台から転落してケガをしたときからだ。このケガによりエア ロスミスは残りのツアーをすべてキャンセルせざるを得なくなってしまった。不慮の事故とはいえ、一部のうわさではスティーヴンがまたドラッグを始めたため にラリって転落したともいわれており、ジョーはこの後スティーヴンと口もきかないほど仲が悪くなってしまったらしい。ちなみにスティーヴンはドラッグの使 用を否定している。ベースのトム・ハミルトンもボストン・ヘラルド紙に「バンド内に今、深刻なもめごとがあって今、話し合いをしている最中」ともらしてい た。
口をきかないほど仲が悪くなってしまった二人の間で話し合いが行われようもなく、ジョーが知らないうちにスティーヴンがソロ活動を発表したとなれ ば、ジョーは「スティーヴンが脱退した」と言わずにいられないのだろう。ジョーはラスベガス・サン紙に「スティーヴン・タイラーはエアロスミスを辞めた」 と語った。それは自分の知らないところで勝手にソロ活動を発表したスティーヴンへの怒りであったのかもしれない。
先日フォーミュラワンが開催されたアブダビで5万人の観客を前に演奏したエアロスミス。ジョーの言葉どおりだとすると、これがスティーヴンのいるエアロスミスとしての最後のコンサートになってしまうのだろうか。