Movie Walker より(以下一部抜粋)


ロバート・ゼメキス監督の心温まる3Dアニメ『DISNEY'S クリスマス・キャロル』(11月14日公開)で、ジム・キャリーが1人7役にトライしている。実際、映画を観てみると、その芸達者ぶりにびっくりする。


主人公スクルージの少年期、青年期、中年期、老年期、そして、過去、現在、未来それぞれのクリスマスの亡霊役だが、役ごとに声色を変えている点がお 見事! 同監督作『ポーラー・エクスプレス』(04)でも、トム・ハンクスが1人5役分の声を演じて話題となったが、ジムの“技”はもはや名人芸の域に達 したかも。

本作では、日本語吹替版の声優にもご注目。スクルージ役に声を当てたのは、ご存じ、声優をはじめマルチに活躍する山ちゃんこと山寺宏一だ。山ちゃん 版のスクルージもちゃんとそれぞれの年齢で声を使い分けていて、とてもひとりで演じているとは思えない。 山ちゃんといえば、実はロバート・ゼメキス作品とゆかりが深い。同監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのVHSやDVD版ではマイケル・ J・フォックスの吹き替えを、『フォレスト・ガンプ 一期一会』(日本テレビ放映分)ではトム・ハンクスの吹き替えを担当している。


その他、字幕版でボブ・クラチット、タイニー・ティム、マーレイの亡霊と1人3役をこなしたゲイリー・オールドマンの声を、メル・ギブソンの吹き替 えで知られる安原義人が担当。また、タイニー・ティム役をドラマ「JIN 仁」(TBS系)で子役として活躍する伊澤柾樹が担当している点も興味深い。

驚異の3D映像だけではなく、声優の顔触れを見てもわくわくする『DISNEY'S クリスマス・キャロル』。字幕版で観るか、日本語吹替版で観るか、あなたならどちらを選ぶ?