「2012」公式サイト
はい、これはもう文句なし、ローランド・エメリッヒ、やってくれました!
「インディペンデンス・デイ」と「デイ・アフター・トゥモロー」を足した上にさらに「ポセイドン・アドベンチャー」を足して十倍にしたって感じ。
いや、もう、すごいです。全編これ天変地異。それも今まで見たのとは桁が違います。
あの、私だって見る前は思ってたんですよ、
「まぁた、ローランド・エメリッヒのディザスタームービーかあ……。彼の映画には悪人が出てこないのでドラマ的に薄いんだよなあ」
なんて。
申し訳ありませんっっ!!!
なんか最近こればっかりですが、監督に土下座してお詫びしますっっ!
いいんです、もう、悪人なんか出てこなくったって。
これだけの地球規模の大災害を前に、火事場泥棒とか略奪なんか働く小さい人間の描写なんか不必要です。
悪人も善人も自然の破壊力の前には等しく皆無力なのですから。
最近では「地球が静止する日」とか「ノウイング」とか地球破滅映画も結構ありますが、エメリッヒの凄いところって必ずそれまでに見たことのない映像を盛り込むところですね。CGIを使っても、それまで他の映画にはなかった視点、映像的に新しい技術というのを絶対見せてくれます。
「2012」では、それは「圧力」のバリエーション。
「圧力」がかかったらその物体はどうなるかというのを見せるソフトというのが開発されたとして、それを人体に応用したのをしつこく見せてくれたのが「ファイナル・デッドサーキット3D」だったわけですが、「2012」では巨大な建造物に急激に大きな圧力がかかったらどうなるのかを見せてくれました。
今までだと圧力がかけられたものそれに耐えられなくなって「破壊される」のが映画での見せ方だったんですが――たとえば深海に潜行した潜水艦のネジが勝ってに外れて飛ぶとかね、爆発と同様、外に向かって飛散する形です――「2012」ではその前にまず、たわむのです。
まだ圧力に耐えてなんとかがんばっている状態――それが「たわみ」ですね。
破壊に至る前に物体はまず、たわむ。
たわみきれなくなって、曲がったりひしゃげたり折れたり切れたり飛んだりという「破壊」が生じるわけですから、「たわみ」はいわば「破壊」の前の「タメ」。
この「タメ」の部分をた~~~っぷり見せられることで恐怖がじっくりと熟成されるのですわ。といっても時間的にはほんの一瞬だと思うのですが。でもこの一瞬の「タメ」が恐い。どんな激しい破壊の映像よりもこの「たわみ」が印象に残ってます。
あとはとにかく上下動の激しい映画なので……映画見ても船酔いするタイプの方は気をつけた方がいいかも。
とにかく未曾有の映画です。
20日には前夜祭もありますので、是非劇場に足を運んでその目でお確かめください!
はい、これはもう文句なし、ローランド・エメリッヒ、やってくれました!
「インディペンデンス・デイ」と「デイ・アフター・トゥモロー」を足した上にさらに「ポセイドン・アドベンチャー」を足して十倍にしたって感じ。
いや、もう、すごいです。全編これ天変地異。それも今まで見たのとは桁が違います。
あの、私だって見る前は思ってたんですよ、
「まぁた、ローランド・エメリッヒのディザスタームービーかあ……。彼の映画には悪人が出てこないのでドラマ的に薄いんだよなあ」
なんて。
申し訳ありませんっっ!!!
なんか最近こればっかりですが、監督に土下座してお詫びしますっっ!
いいんです、もう、悪人なんか出てこなくったって。
これだけの地球規模の大災害を前に、火事場泥棒とか略奪なんか働く小さい人間の描写なんか不必要です。
悪人も善人も自然の破壊力の前には等しく皆無力なのですから。
最近では「地球が静止する日」とか「ノウイング」とか地球破滅映画も結構ありますが、エメリッヒの凄いところって必ずそれまでに見たことのない映像を盛り込むところですね。CGIを使っても、それまで他の映画にはなかった視点、映像的に新しい技術というのを絶対見せてくれます。
「2012」では、それは「圧力」のバリエーション。
「圧力」がかかったらその物体はどうなるかというのを見せるソフトというのが開発されたとして、それを人体に応用したのをしつこく見せてくれたのが「ファイナル・デッドサーキット3D」だったわけですが、「2012」では巨大な建造物に急激に大きな圧力がかかったらどうなるのかを見せてくれました。
今までだと圧力がかけられたものそれに耐えられなくなって「破壊される」のが映画での見せ方だったんですが――たとえば深海に潜行した潜水艦のネジが勝ってに外れて飛ぶとかね、爆発と同様、外に向かって飛散する形です――「2012」ではその前にまず、たわむのです。
まだ圧力に耐えてなんとかがんばっている状態――それが「たわみ」ですね。
破壊に至る前に物体はまず、たわむ。
たわみきれなくなって、曲がったりひしゃげたり折れたり切れたり飛んだりという「破壊」が生じるわけですから、「たわみ」はいわば「破壊」の前の「タメ」。
この「タメ」の部分をた~~~っぷり見せられることで恐怖がじっくりと熟成されるのですわ。といっても時間的にはほんの一瞬だと思うのですが。でもこの一瞬の「タメ」が恐い。どんな激しい破壊の映像よりもこの「たわみ」が印象に残ってます。
あとはとにかく上下動の激しい映画なので……映画見ても船酔いするタイプの方は気をつけた方がいいかも。
とにかく未曾有の映画です。
20日には前夜祭もありますので、是非劇場に足を運んでその目でお確かめください!