Yahoo!ニュース より(以下一部抜粋)


>崩壊する地球、滅び行く人類……。マヤ文明が予言する2012年の地球滅亡を描くハリウッド超大作『2012』。そんな本作に主演するのは、数々の名作に 出演してきた米実力派俳優ジョン・キューザック。親日家のジョンが、すでに世界的な大ヒットを記録している本作について語ってくれた。
 

――11月13日から公開された全米では、オープニング週末の興行ランキング1位獲得。世界的にも歴代1位(続編を除く)のオープニング成績です。見どころがたくさんある映画ですが、どういう点が訴求したと思いますか?
【ジョン】 人間が抱える一番の恐怖を描いていますが、そういうなかで、人間がどう人間らしく行動をするかということへの期待や希望が含まれています。友 人や家族、仲間のことを思い、そういう人たちをもっと大切にしようという気持ちが伝わったからではないかな。日本でも1位になればうれしいですけどね。

――日本にも、ディザスター映画の巨匠、ローランド・エメリッヒ監督の新作に関心をもっているファンは大勢います。
【ジョン】 日本には、アクションやディザスターが好きなハリウッド映画ファンの方がたくさんいますが、そのほかにも、家族や親子の絆、夫婦関係を描くド ラマが好きな方が多いと聞いています。この映画は、その両方の要素がありますので、きっと気に入っていただけて、満足していただけると思います。

――完成した映画をご覧になって印象に残っているシーンは?
【ジョン】 たくさんありますけど、やはりロサンゼルスが大地震に襲われて海に沈んでいくシーンですね。映画の冒頭であのシーンがありますけど、普通でし たらクライマックスですよね(笑)。そのスケールの大きさにビックリしました。あと、立場の異なる登場人物それぞれのキャラクターが、すごくよく描かれて いるところもおもしろいと思います。

――本作のために特別な準備をしたことは?
【ジョン】 とくには…、普段通りでしたね。ただ、今回は肉体的な激しい動きが多くて。アクション・シーンがけっこうありますが、何度も繰り返しやりまし たので、筋肉が悲鳴をあげていました。ですから、基本的なことですけど、ストレッチをするとか、体調の管理を心がけていました。

◆自分ではやらないかな(笑)

――この映画を機に話題にもなっていますが、“2012年問題”をどう思う?
【ジョン】 太陽の黒点異常などの問題ですよね。僕としては、そういうことによって地球が2012年に終末を迎えるとは思っていないんですけど、たしかに 地球環境をみると、温暖化などのさまざまな問題が山積しています。そういうことでは、われわれみんなが地球のことをもっと考えなくてはいけないと感じてい ます。


――映画では、地球の崩壊を知った政府はそれを隠しますが、キューザックさんは世の中に知らせるべきだと思う?
【ジョン】 そう思います。それでパニックが起こることもあるかもしれませんが、心の準備、気持ちの整理、別れの言葉を残す時間をだれもがもつべきですし、それは人間としての権利だと思います。

――エメリッヒ監督とは初めての仕事ですね。
【ジョン】 そうです。彼はとにかく紳士だし、一緒に作品を作り上げていく共同作業者という感じです。

――キューザックさんも製作や脚本を手がけていますが、エメリッヒ監督とは映画製作に関する話もしていた?
【ジョン】 彼とはいつもそういう話をしていて、特殊効果の技術的なことや映像表現の技法など、質問攻めにしていましたよ(笑)。こういう映画に関して彼は巨匠ですから。ホントに最先端の技術に精通しています。

――ディザスター映画を自分でも撮りたい?
【ジョン】 今回の作品に出演してじゅうぶんやったから、製作としては自分ではやらないかな(笑)。

――来日するときの楽しみは?
【ジョン】 日本は5度目くらいですけど、いつも時間がなくて、東京の街をもっとみたいですね。今回、実はジャパンプレミア(11月17日)が終わった ら、1~2日くらい滞在して、ゆっくりしたいと思っています。まだ予定は立てていないんですけど、東京を歩きたいですね。日本食は大好き。鮨とか日本的な 食事はとても気に入っています(笑)。