大みそかの「第60回NHK紅白歌合戦」(後7・15~11・45)の出場歌手50組が23日、東京・渋谷の同局で発表された。ジャニーズ事務所か ら5人組「嵐」のほか、「Hey!Say!JUMP」のメンバーらで構成する7人組「NYC boys」が初出場。ジャニーズ勢は例年、「SMAP」 「TOKIO」の2組だったが、21年ぶりに計4組の大量参戦となる。
嵐は仕事の都合で欠席したが、リーダーの大野智(28)は「嵐10周年、紅白が60周年を迎える記念の年に出演させていただけることに感謝してま す」とコメントを寄せた。会見場では、ジャニーズ軍団の“末っ子”とも言えるNYCは中山優馬(15)山田涼介(16)知念侑李(15)がそろい、知念が 「嵐に負けないくらい頑張りたい」と意気込んだ。
初出場組の会見にジャニーズのタレントが出席したのは、94年のTOKIO以来。この様子を会場隅のカーテン脇から見守っていたのがジャニー喜多川社長。「(紅白の発表会見に)来るのは初めて」といい、NYCへの思いの大きさをうかがわせた。
ジャニーズ勢では近藤真彦(45)、少年隊、光GENJI、男闘呼組がそろった86~88年以来の4組出場。SMAP、TOKIOの2枠で定着し ていた94年以降も、KinKi Kids、V6などがミリオンセラーを飛ばしてきたが、いずれも飛び入り的なゲスト扱い以外では出場せず、98年からは 紅白に対抗するように東京ドームで年末年始カウントダウン公演を開催している。
喜多川社長は「カウントダウン公演は(深夜から未明の開催で)年齢制限があってNYCは出場できない。それなら、紅白に出て若者らしく歌えたらと思った」と説明。その一方で、今年一番の目玉とも言える嵐の出場については「何も聞いてなかった」と話した。
NYCは中山、山田、知念の頭文字にちなんで命名。今夏、フジテレビが中継した「女子バレーボールワールドグランプリ」のスペシャルサポーターと して期間限定で結成されたユニットだ。シングル「NYC」は33万枚セールス。他局の宣伝ユニットの出場は異例だが、井上啓輔チーフプロデューサーは 「NYCは新人ながら高い売り上げだった」と強調した。
一方、嵐は8月発売のベストアルバムが137万枚を突破。シングル4作はオリコンチャート初動売り上げで1~4位を独占している。