ブログネタ:2009年、観てよかった映画は?
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今年もたくさんの映画を観ましたが、「観てよかった!」と思ったのは「ビッグ・バグズ・パニック」をおいて他にはありません。っってゆーのは、私が観る映画というのはかなり早い時点から(キャスティングが決まったあたりね)「これは観る!」と決めているので、観るか観まいかどうするかという逡巡の果てに「観てよかった」となった作品は「ビッグ・バグズ・パニック」ぐらいしかないので(その他にもう一本、スニーク・プレビューで観た作品もあるんだけれど、これについては言及できない事になっているのよ)。
いやでも実際、「ビッグ・バグズ・パニック」はおもしろかったのです。
私の好みで言うなら、「ニュームーン」よりずっとおもしろかったわ。
そりゃ「ニュームーン」に比べると「眉目よい男率」はぐっっと下がるけれど、「男気のある男率」では負けてないと思うのよね。やっぱ男は好きな女性のために命かけるぐらいでなきゃー♪
期待を上回ったという点では「2012」に並びますね。
「2012」は、エメリッヒだからとそれなりの期待をして見にいったら、その期待を遙かに上回る映像見せられてクラクラしたものだけど、「ビッグ・バグズ・パニック」は予告編など観て期待した映像よりも本編はさらにおもしろくてゲラゲラ笑っちゃった上に、さらに何にも期待してなかったのに内容もちゃんとあったのでそっちにビックリしちゃいましたから。映像と内容、二つの合わせ技で「2012」と互角。そりゃ予算の規模が全然違うから、マジな比較対象にはならないんだけどさ。
内容というかテーマというかは、まあありふれたものではあるんですが、これが意外とハードルの低いところで完成度が高いんですよね。脚本に盛り込むべきものを全部それなりに盛り込んできちんと完結させています。
「ビッグ・バグズ・パニック」とタイトルにある通りでっかい虫が出てくるんですが、この虫たち、造形はそりゃあ見事なのに監督は虫を見せるのに夢中になったりはしないんですよ。そこがエライ。
こういう造形が見事なクリーチャーを出す映画って、ともすれば監督の趣味でそのクリーチャーをねちっこく見せつけられるだけの作品になりがちなんですが、「ビッグ・バグズ・パニック」ではそういう偏執狂的な部分は一切なかったです。巨大虫くん達はあたかも「エイリアンズ」に登場する「エイリアン」の如く、「スターシップ・トゥルーパーズ」に登場するバグ軍団の如く、はたまたロメロのリビングデッドシリーズに登場するゾンビの如く、ただただ淡々とおのが努めを果たすだけ――人間襲うんだけどね――。
だからこれはSFというよりもホラーやパニック映画というジャンルに分類される作品で、破滅に瀕した世界でおこる人間模様を描いた作品なのですよ。
そんな中でも「ミスト」より「2012」に近いんですけどね。人間の醜さをこれでもかと見せつける作品ではなく、危機に瀕しても生来の楽天的な気性から希望を失わない主人公の――いい大人なのに成長する姿を描いている作品なので。
主人公、最初はどうしようもないダメ男で「最もセクシーじゃない男トップ10」に楽勝で入るんじゃないかってぐらいダサダサなんですが、呑気なせいか人がパニックに陥っているような環境でも己を見失わないんですよね。そのままのほほんとサバイバルしちゃうんですが、やっぱり好きな子とかできるとその子のために何とかしたいと思うようで、映画がすすむ内に目を瞠るような成長を遂げてラストあたりじゃ「ひょっとして彼、かっこいいんじゃない?」
と観客に誤解を生じさせる程変貌するのでございます。うん、目と眉だけ見ればアンタ結構苦み走ってるよ、クーパー(役の名)! みたいな(つまり顔の下半分が微妙にユルイ)。
もちろん特殊撮影については言うことなしの太鼓判!
伊達に「スターシップ・トゥルーパーズ」や「トロピック・サンダー」のクルー使ってませんぜ! あのでっかい虫がわさわさ動いてるだけでキャーキャー言って喜んじゃいやすぜ、ダンナ!(昆虫類が苦手な方は御覧になりませんよう。気絶しても知りません)
あの~、一言申し添えておきますが、私別にでっかい虫が好きなわけじゃありませんよ。そんなもんが現実にいたら、一目見るなり「きゃっ!」と叫んで昏倒します(その間に食われるな)。
私が好きなのは、そんなでっかい虫が出てくる映画を本気で作ろうとする人達と、そんなでっかい虫を本当に作っちゃう人達の心意気なんです。マジで真剣にでっかい虫の映画作ってますから!
映画を通してその真摯な思い(「でっかい虫の出てくる映画を作りたい」)が伝わってくるのが何よりこの作品のよいところなのです♪
まだ上映してますから、お暇で虫が嫌いじゃない方は見にいってね♪
今年もたくさんの映画を観ましたが、「観てよかった!」と思ったのは「ビッグ・バグズ・パニック」をおいて他にはありません。っってゆーのは、私が観る映画というのはかなり早い時点から(キャスティングが決まったあたりね)「これは観る!」と決めているので、観るか観まいかどうするかという逡巡の果てに「観てよかった」となった作品は「ビッグ・バグズ・パニック」ぐらいしかないので(その他にもう一本、スニーク・プレビューで観た作品もあるんだけれど、これについては言及できない事になっているのよ)。
いやでも実際、「ビッグ・バグズ・パニック」はおもしろかったのです。
私の好みで言うなら、「ニュームーン」よりずっとおもしろかったわ。
そりゃ「ニュームーン」に比べると「眉目よい男率」はぐっっと下がるけれど、「男気のある男率」では負けてないと思うのよね。やっぱ男は好きな女性のために命かけるぐらいでなきゃー♪
期待を上回ったという点では「2012」に並びますね。
「2012」は、エメリッヒだからとそれなりの期待をして見にいったら、その期待を遙かに上回る映像見せられてクラクラしたものだけど、「ビッグ・バグズ・パニック」は予告編など観て期待した映像よりも本編はさらにおもしろくてゲラゲラ笑っちゃった上に、さらに何にも期待してなかったのに内容もちゃんとあったのでそっちにビックリしちゃいましたから。映像と内容、二つの合わせ技で「2012」と互角。そりゃ予算の規模が全然違うから、マジな比較対象にはならないんだけどさ。
内容というかテーマというかは、まあありふれたものではあるんですが、これが意外とハードルの低いところで完成度が高いんですよね。脚本に盛り込むべきものを全部それなりに盛り込んできちんと完結させています。
「ビッグ・バグズ・パニック」とタイトルにある通りでっかい虫が出てくるんですが、この虫たち、造形はそりゃあ見事なのに監督は虫を見せるのに夢中になったりはしないんですよ。そこがエライ。
こういう造形が見事なクリーチャーを出す映画って、ともすれば監督の趣味でそのクリーチャーをねちっこく見せつけられるだけの作品になりがちなんですが、「ビッグ・バグズ・パニック」ではそういう偏執狂的な部分は一切なかったです。巨大虫くん達はあたかも「エイリアンズ」に登場する「エイリアン」の如く、「スターシップ・トゥルーパーズ」に登場するバグ軍団の如く、はたまたロメロのリビングデッドシリーズに登場するゾンビの如く、ただただ淡々とおのが努めを果たすだけ――人間襲うんだけどね――。
だからこれはSFというよりもホラーやパニック映画というジャンルに分類される作品で、破滅に瀕した世界でおこる人間模様を描いた作品なのですよ。
そんな中でも「ミスト」より「2012」に近いんですけどね。人間の醜さをこれでもかと見せつける作品ではなく、危機に瀕しても生来の楽天的な気性から希望を失わない主人公の――いい大人なのに成長する姿を描いている作品なので。
主人公、最初はどうしようもないダメ男で「最もセクシーじゃない男トップ10」に楽勝で入るんじゃないかってぐらいダサダサなんですが、呑気なせいか人がパニックに陥っているような環境でも己を見失わないんですよね。そのままのほほんとサバイバルしちゃうんですが、やっぱり好きな子とかできるとその子のために何とかしたいと思うようで、映画がすすむ内に目を瞠るような成長を遂げてラストあたりじゃ「ひょっとして彼、かっこいいんじゃない?」
と観客に誤解を生じさせる程変貌するのでございます。うん、目と眉だけ見ればアンタ結構苦み走ってるよ、クーパー(役の名)! みたいな(つまり顔の下半分が微妙にユルイ)。
もちろん特殊撮影については言うことなしの太鼓判!
伊達に「スターシップ・トゥルーパーズ」や「トロピック・サンダー」のクルー使ってませんぜ! あのでっかい虫がわさわさ動いてるだけでキャーキャー言って喜んじゃいやすぜ、ダンナ!(昆虫類が苦手な方は御覧になりませんよう。気絶しても知りません)
あの~、一言申し添えておきますが、私別にでっかい虫が好きなわけじゃありませんよ。そんなもんが現実にいたら、一目見るなり「きゃっ!」と叫んで昏倒します(その間に食われるな)。
私が好きなのは、そんなでっかい虫が出てくる映画を本気で作ろうとする人達と、そんなでっかい虫を本当に作っちゃう人達の心意気なんです。マジで真剣にでっかい虫の映画作ってますから!
映画を通してその真摯な思い(「でっかい虫の出てくる映画を作りたい」)が伝わってくるのが何よりこの作品のよいところなのです♪
まだ上映してますから、お暇で虫が嫌いじゃない方は見にいってね♪