MovieWalker
より(以下一部抜粋)
誰もが認めるスーパースター、ジョニー・デップ。常に人気者の彼だが、実は彼の兄も今、ハリウッドで注目を集めているってご存じ? というのも、ジョニーの実兄であるダニエル・デップが小説家として活躍し、その秀でた才能が話題になっているのだという。
書店のオーナー、映画脚本家などマルチな才能の持ち主であるダニエル・デップ。弟ジョニーと共に映画製作会社「スカラマンガ」を設立し、かつてジョニーが主演を務めた『ブレイブ』(97)ではジョニーと共に脚本を執筆。その後、映画界から身を引いていたが、2009年3月に米国で「Loser'sTown」を発表し、小説家デビューを果たした。
本作の舞台は、映画の街ハリウッド。表の華やかな世界とは違う、人々の欲望や陰謀が渦巻く裏の世界を描いたクライム・サスペンスだ。わがままな人気俳優の欺瞞や、「やらせ」を良しとするメディアや映画会社、マフィアや麻薬汚染など、ダニエルがハリウッドで経験したことを基に描かれている。米国では、犯罪小説家の巨匠レイモンド・チャンドラーやジェイムズ・エルロイのファンからも支持されており、評判は上々。日本でも「負け犬の街」として、現在発売中だ。