Yahoo!ニュース より(以下一部抜粋)

>フォークの神様、ボブ・ディラン(68)が日本で初となるライブハウスツアーを行うことが21日、分かった。来年3月12日の大阪・Zepp Osaka からスタートし、名古屋、東京で12公演を開催し、3万人を動員する。自身にとっても12年ぶりのライブハウスツアー。手を伸ばせば届きそうな距離、息遣 いまで聞こえるファン垂涎の空間で、ディランが新たな伝説を築き上げる。

 太平洋の向こうから朗報が届いた。世界中を魅了してきた歌声が、ステージ間近で堪能できる。ディランが日本で初のライブハウスツアーを開催することが決まった。

 1978年の初来日以来、5回来日公演を行ってきたが、すべてホール、アリーナクラスの広い会場だった。今回は収容人数1700~2700のオールスタンディングで12公演、約3万人が歴史的空間に立ち会う。

 ライブハウス限定ツアーは、全世界を含めても自身2度目だ。1997年12月1日のニューヨークから始まり、ロサンゼルスまで3週間かけて全米を横断。1000人規模の会場で17公演、現在も語り継がれるツアーを敢行した。

 「日本でも米国で行ったオールスタンディング形式のコンサートをやってみたい」。そうディランが熱望したのは、前回来日した2001年。9年の時を経 て、有言実行に踏み切った。関係者は「これまで応援してくれたファンへの感謝の気持ちの表れでしょう。ライブハウスでやることで、若いファンにも見に来て ほしいという思いもあるようです」と説明する。

 ディランは1962年にデビューし、翌年に名曲「風に吹かれて」が収録されたアルバム「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」でブレーク。語りかけるよう な歌唱スタイルは音楽シーンに革命を起こし、ビートルズやローリングストーンズ、日本でも吉田拓郎(63)ら数多くのアーティストに影響を与えた。

 60年代半ばにはフォークからロック色の強い音楽性に傾倒し、賛否両論を巻き起こした。ステージではエレキギターをかき鳴らして「ライク・ア・ローリング・ストーン」を演奏し、客席からのブーイングを歓声に変えた逸話も持つ。

 今年4月発売のアルバム「トゥゲザー・スルー・ライフ」まで、600曲以上の楽曲を発表してきた。小規模なライブハウスでは気兼ねなく、その場のノリで 楽曲も変わってくる。関係者は「日替わりで毎回、違う演奏曲になる可能性もあります」と示唆。最初で最後の“お宝ツアー”で、ディランが真骨頂を発揮す る。