「アバター」公式サイト
「ロード・オブ・ザ・リング」(現存サイト )
*この記事、下の方にネタバレを含みます。未見の方はご注意。
同じオーランド・ブルーム出演作品でも、音楽が似ているのは「ロード・オブ・ザ・リング」ではなくて「トロイ」の方。だって「アバター」も「トロイ」も作曲家はジェームズ・ホーナーで同じだもんね♪ キャメロン監督とは「タイタニック」で組んで見事アカデミーの歌曲賞に輝いておりまする。
ああ、でも見ようによっては「トロイ」とも通じる所があるかな、「アバター」。ヒロインのネイティリを演じていたゾーイ・サルダナがオーランドと共演したのは「トロイ」じゃなくて「ヘイヴン」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」だったけどね♪
この下、本格的なネタバレになります。
「ロード・オブ・ザ・リング」でオーランドが演じていたのはエルフのレゴラス。
エルフにも幾つか国というか領地があって、「旅の仲間」の後半、ガンダルフを失った一行が助けを求めて訪れる聖なる森がロス・ロリエンなのだが、ナヴィ族が暮らしている国の雰囲気がこれにそっくりなのよね。ナヴィ族がよりどころとしているホーム・ツリーとロス・ロリエンの樹上都市カラス・ガラゾンって、まるで同じに見えます。
「ロード」のエルフ達って空は飛べないんだけど、地球の重力はほとんど作用しないらしいので高くても平気なのよね。ナヴィ達は惑星パンドラの重力が地球よりも低いので身長は高くて肉付きは華奢だけど、その分骨格は丈夫にできているという設定で、外見も実はエルフに似ています。
「ロード」のエルフとナヴィが違うのはドラゴンに似た飛行生物(名前忘れました)に乗って空を飛べることだけど、この部分は「エラゴン」というより「パーンの竜騎士」を思い出しましたね。
「ロード」との共通点に話を戻して、実は似ているのは都市の構造とかエルフの外見だけではなく、物語そのものにもあったりします。
「アバター」ではナイティリは族長の娘、いわばお姫様の立場です。母親が祭祀を司り父親が部族を束ねるといった感じですね。
「ロード」ではロス・ロリエンはガラドリエルという女王が夫のケレボルンと共におさめてました。このご夫妻の娘がハーフエルフのエルロンドと結婚し、そこに生まれた娘がアルウェンで、このアルウェンが主人公の一人であるアラゴルンと恋に落ちているという設定です。
アラゴルンはヌメノールという古い人間の種族の王家の最後の生き残りで、これまた遠くにエルフの血をひいているのですね。でもその血脈は古い過去に終わるはずだった呪いを現代にまで伝えるはめとなった元凶の血をも伝えているわけで、アラゴルンとしては自分が最終的にどちらに転ぶのか自分でも分からないというか自信がもてず、それ故恋に落ちて結婚の約束までしながらどこか煮え切らない思いを抱えて煩悶しているのですよ。
このアルウェンとアラゴルンの図式、そのままナイティリと彼女と恋に落ちる主人公ジェイクにつながるじゃありませんか。
ジェイクは元は人間ですが、ナヴィ族と同様の外見を持つアバター(分身)に自分の意志を移して行動する内にどちらが本物の自分か分からなくなり、最終的に愛する者の側につきそこでの使命を全うする男です。それも最後は自分が指導者となって。アラゴルンと同じですってば。
ジェイクは地球人で、彼の血筋そのものは語られないんですが、心意気というか精神的なものは「海兵隊魂」という古くから由緒正しく受け継がれているものとして語られています。アバターという分身を動かすジェイクにとっては血筋よりも不屈の魂の歴史の方がふさわしいのでしょう。
パンドラの世界の美しさそのものも、「ロード」で見た中つ国の美しさに通じるものがあります。映像の中でこんなにリアルに美しい異世界を描き出すことができるという点で共通しているのですよ。違うのは「ロード」は主にこの地球上に存在するもので構成されているけれど、パンドラは想像で作り出された物で作られていることでしょう。「ロード」では緑が目にも鮮やかでしたけれど「アバター」では青が心にしみます。ちなみにそのせいか字幕の色が黄色です(普通は白抜き)。
その他、クライマックスにもちょっとばかり「ロード」を思い出すような場面があるのですが、それは見てのお楽しみということで。
「ロード・オブ・ザ・リング」(現存サイト )
*この記事、下の方にネタバレを含みます。未見の方はご注意。
同じオーランド・ブルーム出演作品でも、音楽が似ているのは「ロード・オブ・ザ・リング」ではなくて「トロイ」の方。だって「アバター」も「トロイ」も作曲家はジェームズ・ホーナーで同じだもんね♪ キャメロン監督とは「タイタニック」で組んで見事アカデミーの歌曲賞に輝いておりまする。
ああ、でも見ようによっては「トロイ」とも通じる所があるかな、「アバター」。ヒロインのネイティリを演じていたゾーイ・サルダナがオーランドと共演したのは「トロイ」じゃなくて「ヘイヴン」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」だったけどね♪
この下、本格的なネタバレになります。
「ロード・オブ・ザ・リング」でオーランドが演じていたのはエルフのレゴラス。
エルフにも幾つか国というか領地があって、「旅の仲間」の後半、ガンダルフを失った一行が助けを求めて訪れる聖なる森がロス・ロリエンなのだが、ナヴィ族が暮らしている国の雰囲気がこれにそっくりなのよね。ナヴィ族がよりどころとしているホーム・ツリーとロス・ロリエンの樹上都市カラス・ガラゾンって、まるで同じに見えます。
「ロード」のエルフ達って空は飛べないんだけど、地球の重力はほとんど作用しないらしいので高くても平気なのよね。ナヴィ達は惑星パンドラの重力が地球よりも低いので身長は高くて肉付きは華奢だけど、その分骨格は丈夫にできているという設定で、外見も実はエルフに似ています。
「ロード」のエルフとナヴィが違うのはドラゴンに似た飛行生物(名前忘れました)に乗って空を飛べることだけど、この部分は「エラゴン」というより「パーンの竜騎士」を思い出しましたね。
「ロード」との共通点に話を戻して、実は似ているのは都市の構造とかエルフの外見だけではなく、物語そのものにもあったりします。
「アバター」ではナイティリは族長の娘、いわばお姫様の立場です。母親が祭祀を司り父親が部族を束ねるといった感じですね。
「ロード」ではロス・ロリエンはガラドリエルという女王が夫のケレボルンと共におさめてました。このご夫妻の娘がハーフエルフのエルロンドと結婚し、そこに生まれた娘がアルウェンで、このアルウェンが主人公の一人であるアラゴルンと恋に落ちているという設定です。
アラゴルンはヌメノールという古い人間の種族の王家の最後の生き残りで、これまた遠くにエルフの血をひいているのですね。でもその血脈は古い過去に終わるはずだった呪いを現代にまで伝えるはめとなった元凶の血をも伝えているわけで、アラゴルンとしては自分が最終的にどちらに転ぶのか自分でも分からないというか自信がもてず、それ故恋に落ちて結婚の約束までしながらどこか煮え切らない思いを抱えて煩悶しているのですよ。
このアルウェンとアラゴルンの図式、そのままナイティリと彼女と恋に落ちる主人公ジェイクにつながるじゃありませんか。
ジェイクは元は人間ですが、ナヴィ族と同様の外見を持つアバター(分身)に自分の意志を移して行動する内にどちらが本物の自分か分からなくなり、最終的に愛する者の側につきそこでの使命を全うする男です。それも最後は自分が指導者となって。アラゴルンと同じですってば。
ジェイクは地球人で、彼の血筋そのものは語られないんですが、心意気というか精神的なものは「海兵隊魂」という古くから由緒正しく受け継がれているものとして語られています。アバターという分身を動かすジェイクにとっては血筋よりも不屈の魂の歴史の方がふさわしいのでしょう。
パンドラの世界の美しさそのものも、「ロード」で見た中つ国の美しさに通じるものがあります。映像の中でこんなにリアルに美しい異世界を描き出すことができるという点で共通しているのですよ。違うのは「ロード」は主にこの地球上に存在するもので構成されているけれど、パンドラは想像で作り出された物で作られていることでしょう。「ロード」では緑が目にも鮮やかでしたけれど「アバター」では青が心にしみます。ちなみにそのせいか字幕の色が黄色です(普通は白抜き)。
その他、クライマックスにもちょっとばかり「ロード」を思い出すような場面があるのですが、それは見てのお楽しみということで。