2010年!“バージョンアップ宣言”しよう! ブログネタ:2010年!“バージョンアップ宣言”しよう! 参加中
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宣言します。
今年のクリスマスに飲んだのは「白州10年」でした。
来年は是非それを「白州12年」に"バージョンアップ"したいと思います。

え?
「白州10年」って何だって?
念のために書きますが、これ、読みは「しらす」じゃありません。

白州(はくしゅう) と読みまして、サイトもそれで検索できます。

                   

背景になっているのがこのウイスキーの名前の由来ともなっている白州蒸溜所。世界的にも珍しい高地に位置し、豊かな自然に囲まれた「森の蒸溜所」です。開設以来、甲斐駒ケ岳の麓に広がる豊かな自然と共生してきました。
この地はまた日本の名水百選・尾白川でも知られる水どころ。
白州蒸溜所はその南アルプスの天然水で仕込み、木桶発酵、直火蒸溜したモルトを森に抱かれた貯蔵庫で育んでいるのです。
こうして生まれてきたのがシングルモルト「白州(はくしゅう)なのです。

シングルモルトですよ、あなた、シングルモルト!
スコットランド製じゃないからスコッチとは言わないけれど、代わりに堂々とジャパニーズと名乗れるウイスキーですよ、これ。
その混じりけの無さ、純粋さ、ほんの僅か口に含んだだけでふっと他の事を忘れてしまう程の純度です。

今回は森の若葉を思わせるその爽やかな味と香りを、てのひらで叩いたフレッシュミントを添えた「森香るハイボール」スタイルで、より一層すっきり楽しむ方法を教えて貰いました。

Who killed Cock Robin?

気分も森香るようにツリーのそばで頂きます。




Who killed Cock Robin?
白州(はくしゅう) とハイボール用の薄手の緑のグラスとプレミアムソーダ。



Who killed Cock Robin?
これは白州(はくしゅう) でも一番若い10年もの。

この上には12年、18年、25年が控えているのです。それぞれが蒸留所の歴史をモルトの中に閉じ込めているのですね。

美味しい「
森香るハイボール」を作るには、まずグラスに氷をたっぷり入れてから白州を適量注ぎ、ここで一度マドラーでかき混ぜます。
次にきりっとよく冷やしたソーダを氷にあてないように注いだら、炭酸ガスが逃げないようにマドラーでタテに一回混ぜる、これがコツですね。
最後に市販のミントの葉を一枚叩いて香りを引き出してからコップに入れて「森香るハイボール」のできあがり。


実は今回はシングルモルトの味を確かめたくて、最初は氷もミントも抜きの「
白州(はくしゅう) 」と「プレミアムソーダ」だけのハイボールを飲んだのですが、この作り方だとまず最初に感じるのは水の美味しさでした。シングルモルトも土台となる名水あってこそ! 南アルプスの天然水の美味しさはさすがで、白州(はくしゅう) の純粋さはその上に築かれたものなんですね。プレミアムソーダと混じり合っても違和感なく、ウイスキーの元となる水の源流へと遡る旅が舌の上で一瞬にして達成された感じです。

ウイスキーの味も純粋で奥深く、このお酒は飲んで騒ぐためのものではなく、思索を深めるためにあるのではないかと思った程。いや、実際、騒いだりしてたらシングルモルトの味わいを充分楽しめないからもったいないですって。
白州(はくしゅう) 10年はやはり「10年」という時の重みをしっかりと感じ取れる年齢になってから飲むのがふさわしいかもしれません。

香りもよくて、ウイスキーの鋭い刺激臭がいつの間にか奥ゆかしさに変化しるといった感じでしょうか。そのまま目を閉じるとまるで深い森の入り口に立っているようで、迷うのは恐いけれどどうしても深く中に分け入っていきたいというような誘惑にかられてしまいます。

こういうお酒はおつまみはほとんどいらないですね。
何か食べるとしても食事のおかずのようなものではなく、本当に「ツマミ」として出されるもの。それもクラッカーのように口の中で噛んだ後に残ってにちゃにちゃ粘り着くようなものではダメで、ナッツ類など後腐れなく全部飲み込めるものがいい。プレッツェルや甘すぎず柔らかすぎないチョコレートでもよさそうで、そういう意味では案外ポ○キーなんか合うのかも。

でもお腹が空いてなければ、食べるものは本当に必要ないです。
シングルモルトと水の味だけでもう充分。そこにミントの香りが付けば後は何にもいりません。

そんなわけで、今年のクリスマスは「
白州(はくしゅう) 」の10年もので大満足でしたが……来年はバージョンアップをはかって12年ものにしようかしら。私如きにはまだまだ12年ものは早いかしら、等と大晦日も迎えない内から来年のことで悩んでいる私。

来年、何か他のことで自分がバージョンアップできたら、その時は大いばりで
「白州(はくしゅう)」 12年を飲んでいいでしょうか? いいわよね。よしそうしよう(←自問自答)。

白州(はくしゅう) 12年を飲むのにふさわしい人間になるため、来年もがんばるぞ! 

来年のクリスマスにはバージョンアップできていますように。









*ちなみに「バージョンアップ」の本来の意味

>バージョンアップとは、ソフトウェア が機能を向上したり不具合を修正したりして、新しい版となって再発売・再公開されること。和製英語で、英語圏では "version upgrade" (バージョン・アップグレード)または単に "upgrade" (アップグレード )という(IT用語辞典 )。

>ソフトウェア などを改訂すること。また、既存のものをより新しいものに置き換える作業のこと(はてなキーワード