ブログネタ:年末年始、楽しみな番組
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本文はここから
「グリー」。
はて、聞いたような聞かないような、知ってるような知らないような、境界線上っぽい言葉の響き……。
「ぐりとぐら」!!
む~、微妙に違うか……。
そういえば「グリー」は単独ではなくて他の言葉と一緒に聞くことが多いのよね。
「グリークラブ」とか……(やっぱ「ぐりとぐら」でよかったのかっ?)。
そいえばどこぞの大学で男ばっか集まってすまして歌ってるサークルあたりにそんな名称ついてたわ、確か。
辞書を調べてみると
>グリークラブ4 【glee club】
男声合唱団。特に、学生の男声合唱団のこと。
〔補説〕 一八世紀イギリスで男性合唱団の名にちなむ
だそうな。ふ~ん。
でも変だな、私が先日試写で見たアメリカのTVドラマ「glee」では女の子もしっかりメンバーの一員で歌っていたけれど。
そこで今度は英和をチェック。
>glee
[1]喜び, 歓喜; 楽しみ; ([類語]微笑となって表れるような「喜び」; また他人の不幸や失敗を喜ぶ場合もある; →pleasure ).
[2](3部以上の主に男声の)無伴奏合唱曲.
gle clb
主に米合唱団, グリークラブ.
ん~、なるほど。アメリカでは特に男声とか無伴奏にこだわらず、単に「合唱団」を示す言葉として使われることもあるのね。
それに加えて「glee」の意味には「喜び、歓喜、楽しみ」もあって、それは「微笑となって現れるような喜び」を表現する言葉でもあるようだから、この意味と「合唱団」を共に含めたダブルミーニングとしてタイトルが成立しているということですか。うん、深い、深い♪
なにしろこのドラマ「glee」の主人公の若き熱血教師は常に微笑を浮かべてましたもんね、これ、この通り。
©2009 Twentieth Century Fox Film Corporation.
あ、主人公、男性の方です。後ろのマッチョな逞しい女性はイジメ役。
この俳優、名前はマシュー・モリソンといって顔はオーランド・ブルームを3~5割落とした感じで(数値の変動は角度による)境界線上のハンサムというか冴えない美男未満といったところですが、なんとこの「glee」で今年のゴールデン・グローブ賞 TVシリーズ/コメディ部門の主演男優賞にノミネートされているのです!
参考ページはこちら(TVグルーブ )(eiga.com )。
実はこの「glee」、GG賞のテレビ部門ではミュージカル・コメディ部門の作品賞をはじめとして4部門でノミネートされていて今年最多を誇っているのですよ。上の写真に一緒に写っているジェイン・リンチさんも立派な助演女優賞ノミニーです。その上さらに主演女優賞候補もいるのですね!
Best Television Series - Musical Or Comedy
-作品賞
Best Performance by an Actress In A Television Series - Musical Or Comedy
-Lea Michele – Glee (FOX)=レイチェル役
Best Performance by an Actor In A Television Series - Musical Or Comedy
-Matthew Morrison – Glee (FOX)=ウィル役
Best Performance by an Actress in a Supporting Role in a Series, Mini-Series or Motion Picture Made for Television
-Jane Lynch – Glee (FOX)=スー役
この話題のドラマ、なんと日本ではFOXチャンネルでいち早く見ることができちゃうんです!
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/891 》
なんだ、二月じゃんとおっしゃる方、そんなあなたのためには!
なんだ、お正月じゃないじゃんとおっしゃる方、そんなあなたには!
◆1月1日24:00~ シークレットプレビュー
がありますよ!(←声をひそめてみたりしている)。
さて、肝心なお話ですが、主人公のウィルの職業が教師で合唱団を意味する「グリー」がタイトルということで薄々察しがつくでしょうが、実にその通り、王道中の王道で、「ハイスクールの落ちこぼれ生徒達が熱血教師の指導で見違える用に成長していく」というものです。
しかしこの「glee」、
舞台がアメリカだけに日本の例えば「ルーキーズ」なんかとは全然違う側面が多々あります。
日本の学校だと「成績」とか「生活指導」とか、どちらかというと「先生目線」(あくまで「目線」。立派な教師はそんな事で生徒を判断しません)が基準となって「おちこぼれ」だの「負け犬」だのという組み分けがなされる場合が多いですが、アメリカの学校では先生はほとんど関係なくて「生徒間の人気の有無」というのか「校内でいかに(その活躍が)目立つか」が基準なのですよ。
人気があるのはアメリカン・フットボールとチア・リーディング。
日本の野球部と吹奏楽(?)に似ているようですが、全く異なる存在です。
アメフトとチアの花形は校内でもスター扱いで、常に脚光を浴びるのを生徒自身が享受しているのが違いますね。何より周囲の生徒達が彼らガスターであるのを当然の事として生活に受け入れてるのがまず日本ではあり得ないというか。学校内は完全なる階級社会です。
その中で最下層が、脚光を浴びない、地味なサークル。たとえば「グリー」に所属している生徒なんかはただそれだけで、本人がどんなに熱心に活動していても、いや、すればするだけかえって気持ち悪がられ、疎ましがられ、のけもの扱いにされるのですよ。高校生活の主流から外れた子が徹底的なイジメに合うって、スティーブン・キングが小説で書き、ブライアン・デ・パルマが映画で描いた「キャリー」から、30年以上たっても何にも変わってないんですね!
もちろんドラマの方ではその辺はテンポよくコミカルに見せて貰えます。ここでの不遇をはねかえす力を「グリー」、すなわち合唱によって貰うわけですから、第一話や二話ではどんなにイジメ虐げられていてもいいのですが、それにしてもアメリカの高校生って大変だと心底思いました。
彼らのパフォーマンスは「天使にラブソングを 2」と同様、歌もダンスもプロ級です。こんなに歌とダンスが上手いのに、何故彼らが高校生活で受け入れてもらえないのか日本人である私にはちょっと理解しがたいものもありました。それは恐らく彼らの高校がある町がアメリカでもかなり田舎だからのせいなのかもしれません。
そんな彼らを指導することで、自分も大事な事を思い出していく熱血教師、ウィル。彼が立ち向かわなければいけないのはチア・リーディング部のコーチのスー(写真の女優、ジェーン・リンチ)の他に校長やら同僚の教師やら。彼には分不相応な程に美人の妻がいるのですが、この妻は一人で「デスパレートな妻」をやっていて、そこだけ一種の別世界を形成しております。
このウィル自身もどちらかというとイジメられ役。
ここで描かれている教師の世界も日本のそれとはまるで違うんですよ。日本ではまだ教師は学校で「先生」として生徒の指導に専念してればいいですが、「グリー」では二言目には「予算」が出てきて学校は完全に貨幣経済の支配下です。「ドクター・ハウス」でもそうですが、医療や教育といった現場でも権力を握っているのは「予算」という金を回せる人間であり、金を持ってる人間には誰も逆らえない。そのために医療でも教育でも一番大切なことがすっかりどこかへ行ってしまっているのです。その「一番大切なこと」を持ち続けているのが、偏屈だ変わり者だと言われながらもがんばっているドクター・ハウスであり、ウィルであり、両ドラマの主人公となっているのです。どちらも決して綺麗事だけで人生を送っているわけではありませんが、でも何が一番大切かは絶対に忘れない。それがヒーローの資質ですね。
試写では二話分しか見ていないのですが、そういうアメリカ社会でミソッカス(死語?)扱いされている子どもや大人達が「グリー」という歌とダンスのパフォーマンスを通じてどれだけ自己表現し……そして成功するか(だってアメリカのドラマだもん)、それがこれからの展開の見ものとなるでしょう。
見るとスカッとするドラマ、それが「glee」の基本路線ですが、ここにウィルの奥様が一人「デス妻」を持ち込んでドロドロさせてくれるので意外とハラハラドキドキもするのですよ。もちろんコメディーとしては太鼓判。
年始の1月1日24時からのプレビュー、FOXを視聴できる方はお見逃しなく!
絶対おもしろいですよ!
「グリー」。
はて、聞いたような聞かないような、知ってるような知らないような、境界線上っぽい言葉の響き……。
「ぐりとぐら」!!
む~、微妙に違うか……。
そういえば「グリー」は単独ではなくて他の言葉と一緒に聞くことが多いのよね。
「グリークラブ」とか……(やっぱ「ぐりとぐら」でよかったのかっ?)。
そいえばどこぞの大学で男ばっか集まってすまして歌ってるサークルあたりにそんな名称ついてたわ、確か。
辞書を調べてみると
>グリークラブ4 【glee club】
男声合唱団。特に、学生の男声合唱団のこと。
〔補説〕 一八世紀イギリスで男性合唱団の名にちなむ
だそうな。ふ~ん。
でも変だな、私が先日試写で見たアメリカのTVドラマ「glee」では女の子もしっかりメンバーの一員で歌っていたけれど。
そこで今度は英和をチェック。
>glee
[1]喜び, 歓喜; 楽しみ; ([類語]微笑となって表れるような「喜び」; また他人の不幸や失敗を喜ぶ場合もある; →pleasure ).
[2](3部以上の主に男声の)無伴奏合唱曲.
gle clb
主に米合唱団, グリークラブ.
ん~、なるほど。アメリカでは特に男声とか無伴奏にこだわらず、単に「合唱団」を示す言葉として使われることもあるのね。
それに加えて「glee」の意味には「喜び、歓喜、楽しみ」もあって、それは「微笑となって現れるような喜び」を表現する言葉でもあるようだから、この意味と「合唱団」を共に含めたダブルミーニングとしてタイトルが成立しているということですか。うん、深い、深い♪
なにしろこのドラマ「glee」の主人公の若き熱血教師は常に微笑を浮かべてましたもんね、これ、この通り。
©2009 Twentieth Century Fox Film Corporation.
あ、主人公、男性の方です。後ろのマッチョな逞しい女性はイジメ役。
この俳優、名前はマシュー・モリソンといって顔はオーランド・ブルームを3~5割落とした感じで(数値の変動は角度による)境界線上のハンサムというか冴えない美男未満といったところですが、なんとこの「glee」で今年のゴールデン・グローブ賞 TVシリーズ/コメディ部門の主演男優賞にノミネートされているのです!
参考ページはこちら(TVグルーブ )(eiga.com )。
実はこの「glee」、GG賞のテレビ部門ではミュージカル・コメディ部門の作品賞をはじめとして4部門でノミネートされていて今年最多を誇っているのですよ。上の写真に一緒に写っているジェイン・リンチさんも立派な助演女優賞ノミニーです。その上さらに主演女優賞候補もいるのですね!
Best Television Series - Musical Or Comedy
-作品賞
Best Performance by an Actress In A Television Series - Musical Or Comedy
-Lea Michele – Glee (FOX)=レイチェル役
Best Performance by an Actor In A Television Series - Musical Or Comedy
-Matthew Morrison – Glee (FOX)=ウィル役
Best Performance by an Actress in a Supporting Role in a Series, Mini-Series or Motion Picture Made for Television
-Jane Lynch – Glee (FOX)=スー役
この話題のドラマ、なんと日本ではFOXチャンネルでいち早く見ることができちゃうんです!
本放送 2010年2月7日(土) 23:00~ FOXにてスタート
http://tv.foxjapan.com/fox/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/891 》
なんだ、二月じゃんとおっしゃる方、そんなあなたのためには!
◆2010年FOX新作5タイトル 第1話 スペシャルプレビューのお知らせ
◆
2010年1月25日(月)~29日(金)の5日間 gleeを始め、Castle、 Californication、 バーン・ノーティスなどFOXの新作5タイトルが観れる!
なんだ、お正月じゃないじゃんとおっしゃる方、そんなあなたには!
◆1月1日24:00~ シークレットプレビュー
がありますよ!(←声をひそめてみたりしている)。
さて、肝心なお話ですが、主人公のウィルの職業が教師で合唱団を意味する「グリー」がタイトルということで薄々察しがつくでしょうが、実にその通り、王道中の王道で、「ハイスクールの落ちこぼれ生徒達が熱血教師の指導で見違える用に成長していく」というものです。
しかしこの「glee」、
舞台がアメリカだけに日本の例えば「ルーキーズ」なんかとは全然違う側面が多々あります。
日本の学校だと「成績」とか「生活指導」とか、どちらかというと「先生目線」(あくまで「目線」。立派な教師はそんな事で生徒を判断しません)が基準となって「おちこぼれ」だの「負け犬」だのという組み分けがなされる場合が多いですが、アメリカの学校では先生はほとんど関係なくて「生徒間の人気の有無」というのか「校内でいかに(その活躍が)目立つか」が基準なのですよ。
人気があるのはアメリカン・フットボールとチア・リーディング。
日本の野球部と吹奏楽(?)に似ているようですが、全く異なる存在です。
アメフトとチアの花形は校内でもスター扱いで、常に脚光を浴びるのを生徒自身が享受しているのが違いますね。何より周囲の生徒達が彼らガスターであるのを当然の事として生活に受け入れてるのがまず日本ではあり得ないというか。学校内は完全なる階級社会です。
その中で最下層が、脚光を浴びない、地味なサークル。たとえば「グリー」に所属している生徒なんかはただそれだけで、本人がどんなに熱心に活動していても、いや、すればするだけかえって気持ち悪がられ、疎ましがられ、のけもの扱いにされるのですよ。高校生活の主流から外れた子が徹底的なイジメに合うって、スティーブン・キングが小説で書き、ブライアン・デ・パルマが映画で描いた「キャリー」から、30年以上たっても何にも変わってないんですね!
もちろんドラマの方ではその辺はテンポよくコミカルに見せて貰えます。ここでの不遇をはねかえす力を「グリー」、すなわち合唱によって貰うわけですから、第一話や二話ではどんなにイジメ虐げられていてもいいのですが、それにしてもアメリカの高校生って大変だと心底思いました。
彼らのパフォーマンスは「天使にラブソングを 2」と同様、歌もダンスもプロ級です。こんなに歌とダンスが上手いのに、何故彼らが高校生活で受け入れてもらえないのか日本人である私にはちょっと理解しがたいものもありました。それは恐らく彼らの高校がある町がアメリカでもかなり田舎だからのせいなのかもしれません。
そんな彼らを指導することで、自分も大事な事を思い出していく熱血教師、ウィル。彼が立ち向かわなければいけないのはチア・リーディング部のコーチのスー(写真の女優、ジェーン・リンチ)の他に校長やら同僚の教師やら。彼には分不相応な程に美人の妻がいるのですが、この妻は一人で「デスパレートな妻」をやっていて、そこだけ一種の別世界を形成しております。
このウィル自身もどちらかというとイジメられ役。
ここで描かれている教師の世界も日本のそれとはまるで違うんですよ。日本ではまだ教師は学校で「先生」として生徒の指導に専念してればいいですが、「グリー」では二言目には「予算」が出てきて学校は完全に貨幣経済の支配下です。「ドクター・ハウス」でもそうですが、医療や教育といった現場でも権力を握っているのは「予算」という金を回せる人間であり、金を持ってる人間には誰も逆らえない。そのために医療でも教育でも一番大切なことがすっかりどこかへ行ってしまっているのです。その「一番大切なこと」を持ち続けているのが、偏屈だ変わり者だと言われながらもがんばっているドクター・ハウスであり、ウィルであり、両ドラマの主人公となっているのです。どちらも決して綺麗事だけで人生を送っているわけではありませんが、でも何が一番大切かは絶対に忘れない。それがヒーローの資質ですね。
試写では二話分しか見ていないのですが、そういうアメリカ社会でミソッカス(死語?)扱いされている子どもや大人達が「グリー」という歌とダンスのパフォーマンスを通じてどれだけ自己表現し……そして成功するか(だってアメリカのドラマだもん)、それがこれからの展開の見ものとなるでしょう。
見るとスカッとするドラマ、それが「glee」の基本路線ですが、ここにウィルの奥様が一人「デス妻」を持ち込んでドロドロさせてくれるので意外とハラハラドキドキもするのですよ。もちろんコメディーとしては太鼓判。
年始の1月1日24時からのプレビュー、FOXを視聴できる方はお見逃しなく!
絶対おもしろいですよ!