>作家・冲方丁(うぶかた・とう)のサイバーパンクSF小説「マルドゥック・スクランブル」の劇場アニメーション化が決定した。
03年にハヤカワ文庫から全3巻が刊行された「マルドゥック・スクランブル」は、シリーズ累計50万部を売り上げる人気作で、同年の第24回日本 SF大賞を受賞。舞台となるマルドゥックシティで、とばく師シェルの陰謀により炎の中で命を落としかけたものの、人命保護を目的とした緊急法令「マル ドゥック・スクランブル09(オー・ナイン)法」により救出され、特殊な力を与えられた少女ルーン・バロットが主人公。言葉を理解する相棒のネズミ型万能 兵器のウフコック、捜査官ドクター・イースターとともに事件に立ち向かい、天涯孤独だった自らの生きる目的や存在意義を見出していく姿を描く。06年に は、同作でバロットと対峙する敵方の捜査官ボイルドを主人公とした「マルドゥック・ヴェロシティ」も刊行。09年からは別冊少年マガジンで漫画連載も開始 されている。
同作は、05年にアニメーション制作会社GONZOによるアニメ化が発表され、スタッフやキャストも一部が決定したが、06年に製作中止になった経 緯がある。現在のところ、今回の劇場アニメ化においてスタッフ、キャスト、制作スタジオなどの発表はなく、続報が待たれる。2010年公開の予定。原作者 の冲方は、小説のみならずアニメ・漫画・ゲームの原作者としても幅広く活躍しており、最新著書の時代小説「天地明察」を12月に刊行したばかり。また、脚 本・シリーズ構成を務めた04年のTVアニメ「蒼穹のファフナー」も、新作「蒼穹のファフナー/HEAVEN AND EARTH」が2010年に発表されることが決定したばかりだ。
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この本は読んだことないですが、主人公が少女で相棒が"ネズミ型万能兵器"のウフコックと3月ウサギを連想させる名前の捜査官ドクター・イースターときたら、まんま「不思議の国のアリス」モチーフを連想させますね。
続編に出てくる"敵方の捜査官ボイルド"って、"ハードボイルド"←ゆでたまご←卵←ハンプティ・ダンプティで、やっぱり「鏡の国のアリス」につながりますもんね。