シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

2008年1月22日に処方せん薬物の過剰摂取が原因で亡くなったヒース・レジャーさんをしのんで、生前ヒースさん が自分の携帯電話で使用していたという着信メロディーが、映画『Dr.パルナサスの鏡』携帯オフィシャルサイトで配信されていることがわかった。

 『Dr.パルナサスの鏡』は、ヒースさん最後の映画出演作で、撮影半ばで他界してしまったヒースさんのために、親友のジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが代役を買って出て無事完成にこぎつけた、異才テリー・ギリアム監督によるファンタジー。


 ヒースさんの遺作が無事日本公開される記念と、今は亡きヒースさんをしのんで配信される着信メロディーは、ギリアム監督作詞作曲による本作の挿入 歌「We are the children of the world」。この曲はヒースさん演じるパルナサス博士の助手トニーが持っている携帯電話の着信メロディーとして本編でも流れており、それをヒースさんは プライベートで実際に使用していたという。


 ギリアム監督とヒースさんは映画『ブラザーズ・グリム』で意気投合し、本作で再タッグを組んだ。心から尊敬し信頼する監督の映画を成功させるため に役に打ち込んだヒースさんの情熱は、プライベートの携帯電話を劇中と同じ着信メロディーにするということからもにじみ出ている。映画『ダークナイト』で オスカー像を自らの手で受け取ることも、完成した本作を観ることもなく急逝してしまったヒースさん。映画『ブロークバック・マウンテン』『アイム・ノッ ト・ゼア』など、役者として癖のあるキャラクターを好んで演じ、賞レースにも名を連ねていた。そんな将来を有望視された矢先の不慮の死は、2年経った現在 でも悔やまれるばかりだ。


映画『Dr.パルナサスの鏡』は1月23日よりTOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国公開