シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

映画『ダ・ヴィンチ・コード』などで知られるイギリス出身の俳優ポール・ベタニーが、「種の起源」を執筆したチャー ルズ・ダーウィンの伝記映画『Creation』(原題)について語ってくれた。本作は、進化論を唱えたダーウィン(ポール)と、その妻エマ(ジェニ ファー・コネリー)を軸に、宗教観や社会的思想などを絡ませたドラマ。私生活でも夫婦であるポールとジェニファーが夫婦役で共演しているのが話題だ。

 アメリカでは、歴史上の事実としてダーウィンの進化論を学ぶが、その進化論に対して、聖書の教えを厳格にとらえる学校などでは、批判的な教育や見 直しの主張がいまだ根深くある。

「進化論について、学校側が反対して法廷で争ったのは、確かカンザス州だったよね? 僕はカトリック教徒で、サンデース クールにも通っていたけど、ダーウィンの『進化論』は、史実の出来事として学んだよ。アメリカでは宗教的な権限から、いろいろな主張があるみたいだけど、 それが教育の妨げになるのは残念なことだね」

とポール。


 数年前に本作の脚本を読んだ際は、駄作だと思ったそうだが

「改稿されたものは、ガラパゴス諸島での研究から戻ってきて、家族と共に暮らしている所 から、『種の起源』を執筆するまでを描いたストーリーで、家族を中心にした素晴らしいストーリーだと思って出演を決めた」

と明かす。なおポールは実際に ダーウィンと会話するとしたら

「彼が研究中に出会ったというオランウータンのジェニーについて聞いてみたいね。僕も撮影中に出会ったオランウータンに親し みを感じたからということもあるけど(笑)」

と意外な答えが。


 長身のため、インタビュー室に入ってきたときは威圧感を受けたが、インタビュー中はフレンドリーで社交的な性格に驚いた。今後も奥さんのジェニファーと共に活躍を期待したい