「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3~http://鷹の爪.jp は永遠に~」
公式サイトみたいなの
「0巻みたいなの」欲しさに初日の初回に行った私は立派な「鷹の爪」ファン。
といってももっぱら見てるのはTOHOシネマズのマナームービーと映画だけなんですが。
しかし今までの2本に比べてこの「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3」は完成度が格段にアップしておりました! 全然ゆるくないというか、むしろ緻密なストーリー構成に舌を巻いてしまいましたよ。
特に上手なのが伏線の張り方!
かつて見た映画「笑う警官」の「どうだ、上手い伏線だろう(エッヘン)」ってな感じで張ってるのがバレバレのミエミエな仕掛けなんかと違い、「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3」のそれは観客にそれが伏線だとは全く気づかせない完璧な伏線ぶり! 上手な伏線の張り方の見本のような伏線で、すっかり気持ちよくだまされてしまいました!
まあとにかくおもしろいですから、一度御覧になってくださいまし!
さて、この作品の話題の一つに主題歌にかのスーザン・ボイルさんを起用したというのがありますが、エンディングに流れる彼女の歌を聞くと、ずば抜けた美声であることにいやでも気づかされるのです。
彼女の出たテレビワンシーンはYOUTUBEで話題になってすぐに見ましたから、その歌の上手さとか声の美しさは知っていたつもりだったんですよ。
でもやっぱり、どうしても彼女の見た目(特に最初の「ぽっと出のおばちゃん」モードはかなりひどい)にひきずられ、声そのものの美しさだけを抽出して味わうということができていなかったようです。
アニメーション映画のエンディングテーマとして声だけを聞いた時、初めてその鈴を転がすような天使の如き美しさを真に味わったのですね。改めてその類い希なる美声に驚愕してしまいました。
声というのも声帯の筋肉をトレーニングして出すものですから、ある程度訓練をつめば誰でもそれなりに美しい声は得られるんです。
でもスーザン・ボイルさんの声は群を抜いている。
あれは天賦の才能で、神に与えられたギフトです。
でね、思ったんですよ、フロッグマンさんが何故スーザンさんに例のYOUTUBEを見た瞬間からひきつけられたのか、分かったような気がするって。
フロッグマンさんって、「鷹の爪」のキャラほとんどの声を担当しているんですが、地声に一番近いのが「デラックスファイター」なんだそうです。「デラックスファイター」、映画ではほぼ常に「あのバカ」と呼ばれる、役としてはどうしようもない男ですが、声だけは抜群の美声を誇ってますよね?
何かね、声だけは飛び抜けて美しいのにそれだけではすぐに成功する事ができなかった悲劇というのをスーザン・ボイルさんとフロッグマンさんの両方に感じるわけですよ。
今の世の中、声が美しいだけじゃダメなんですかね~。
フロッグマンさんは声以外にもたくさんの才能をお持ちでしたからこうやってフラッシュアニメを制作し、劇場用映画を作るまでになりましたし、スーザンさんは声に合わせて歌の才能もお持ちでしたから、現在天からの授かり物である美声を存分に生かすことができるようになりましたけれど――でも、そこに到るまでにはとてもとても時間がかかりましたよね。
もしもスーザンさんに歌の才能がなくて、フロッグマンさんに声優としての才能もなかったら、その美声は宝の持ち腐れで終わってしまったのでしょうか。「声なんか幾ら綺麗だって何の役にもたたないんだよ!」みたいな言い方をされて。
それって「持っていても虚しいだけの人並み外れた能力」のひとつって事になるんでしょうか?
声は感情を伝えなければ人の心に響きませんから、美しいだけではダメなのかもしれません。美しい声を持っていてもそれを生かす努力をしなければ無駄になるだけなのかもしれませんね。
映画の内容とは全く関わりなく、そんなことを感じた作品でした。
フロッグマンさんが「鷹の爪」を作った理由は、恐らく自分の声を最大限に生かす方法がそれしかなかったからなのでしょう。この映画はフラッシュアニメを見るためではなく、フロッグマンさんの七色の美声を聞くためにあるのです。
公式サイトみたいなの
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といってももっぱら見てるのはTOHOシネマズのマナームービーと映画だけなんですが。
しかし今までの2本に比べてこの「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3」は完成度が格段にアップしておりました! 全然ゆるくないというか、むしろ緻密なストーリー構成に舌を巻いてしまいましたよ。
特に上手なのが伏線の張り方!
かつて見た映画「笑う警官」の「どうだ、上手い伏線だろう(エッヘン)」ってな感じで張ってるのがバレバレのミエミエな仕掛けなんかと違い、「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3」のそれは観客にそれが伏線だとは全く気づかせない完璧な伏線ぶり! 上手な伏線の張り方の見本のような伏線で、すっかり気持ちよくだまされてしまいました!
まあとにかくおもしろいですから、一度御覧になってくださいまし!
さて、この作品の話題の一つに主題歌にかのスーザン・ボイルさんを起用したというのがありますが、エンディングに流れる彼女の歌を聞くと、ずば抜けた美声であることにいやでも気づかされるのです。
彼女の出たテレビワンシーンはYOUTUBEで話題になってすぐに見ましたから、その歌の上手さとか声の美しさは知っていたつもりだったんですよ。
でもやっぱり、どうしても彼女の見た目(特に最初の「ぽっと出のおばちゃん」モードはかなりひどい)にひきずられ、声そのものの美しさだけを抽出して味わうということができていなかったようです。
アニメーション映画のエンディングテーマとして声だけを聞いた時、初めてその鈴を転がすような天使の如き美しさを真に味わったのですね。改めてその類い希なる美声に驚愕してしまいました。
声というのも声帯の筋肉をトレーニングして出すものですから、ある程度訓練をつめば誰でもそれなりに美しい声は得られるんです。
でもスーザン・ボイルさんの声は群を抜いている。
あれは天賦の才能で、神に与えられたギフトです。
でね、思ったんですよ、フロッグマンさんが何故スーザンさんに例のYOUTUBEを見た瞬間からひきつけられたのか、分かったような気がするって。
フロッグマンさんって、「鷹の爪」のキャラほとんどの声を担当しているんですが、地声に一番近いのが「デラックスファイター」なんだそうです。「デラックスファイター」、映画ではほぼ常に「あのバカ」と呼ばれる、役としてはどうしようもない男ですが、声だけは抜群の美声を誇ってますよね?
何かね、声だけは飛び抜けて美しいのにそれだけではすぐに成功する事ができなかった悲劇というのをスーザン・ボイルさんとフロッグマンさんの両方に感じるわけですよ。
今の世の中、声が美しいだけじゃダメなんですかね~。
フロッグマンさんは声以外にもたくさんの才能をお持ちでしたからこうやってフラッシュアニメを制作し、劇場用映画を作るまでになりましたし、スーザンさんは声に合わせて歌の才能もお持ちでしたから、現在天からの授かり物である美声を存分に生かすことができるようになりましたけれど――でも、そこに到るまでにはとてもとても時間がかかりましたよね。
もしもスーザンさんに歌の才能がなくて、フロッグマンさんに声優としての才能もなかったら、その美声は宝の持ち腐れで終わってしまったのでしょうか。「声なんか幾ら綺麗だって何の役にもたたないんだよ!」みたいな言い方をされて。
それって「持っていても虚しいだけの人並み外れた能力」のひとつって事になるんでしょうか?
声は感情を伝えなければ人の心に響きませんから、美しいだけではダメなのかもしれません。美しい声を持っていてもそれを生かす努力をしなければ無駄になるだけなのかもしれませんね。
映画の内容とは全く関わりなく、そんなことを感じた作品でした。
フロッグマンさんが「鷹の爪」を作った理由は、恐らく自分の声を最大限に生かす方法がそれしかなかったからなのでしょう。この映画はフラッシュアニメを見るためではなく、フロッグマンさんの七色の美声を聞くためにあるのです。