産経新聞 より(以下一部抜粋)

今月2日から全米で放送が始まった連続ドラマ「LOST ファイナル・シーズン」のエグゼクティブプロデューサー、カールトン・キューズ氏が来日し、同作品に出演した俳優の真田広之と8日、東京・赤坂のホテルでスペシャルトークショーを開いた。

 無人島に墜落した旅客機の生存者48人が遭遇する事件をサスペンスタッチに描くドラマ「LOST」シリーズの6シーズン目で完結編。「シーズン1」放送 から6年の月日を経て、ついに島の謎や登場人物たちが巻き込まれてきた事件の真相などが明らかとなる。真田は島に暮らす謎の男、道厳(DOGEN)を演じ ている。

 真田の主演映画「たそがれ清兵衛」の大ファンというキューズ氏は、真田の起用理由について「非常にパワフルでカリスマ的な存在感を出せる方だと考えていた」と説明。道厳は物語の鍵を握る重要な役柄で、脚本は真田の起用が決まった後に書き下ろしたという。

 物語のキーパーソンに抜擢(ばってき)された真田だが、出演依頼は「想定外だった」と告白。「脚本もなしに飛び込むということはほとんどしたことがな かったので、(出演承諾は)ギャンブルに近い決断でしたが、この賭けで“LOST”はしませんでした」と振り返る。オファーを受けてから脚本が届くまで、 かなりの時間があったため、シリーズ全作を「制覇できた」という。

 セリフは当初「日本語でいい」と説明を受けたが、徐々に英語のセリフが“増殖”した。
「毎回、いっぱいいっぱいでした。まな板の鯉状態のスリルを味わえ たことで、これからどんな現場に飛び込んでも怖くないかも…」
と海外ドラマ出演で得た意外な収穫について触れ、会場を沸かせた。


 キューズ氏は真田の演技について「期待した以上だった」と満足げ。「この役は非常にパワフルで大きな存在ではあるが、繊細で情緒的な要素も持ち合わせている。真田さんに引き受けてもらえてうれしかった」と話した。

 この日はまた、スペシャルゲストとして元テニスプレーヤーの杉山愛さんが登場。ドラマの大ファンという杉山さんは「人が持っている愛や悲しみ、苦しみ、 恨み、許しなど、いろいろな感情がストーリーを通して伝わってくる。真田さんが演じる道厳がラストシーズンでどのような鍵を握っているのかも、ファンとし て楽しみ」と期待を込めていた。

 日本では5月に、CS放送の海外ドラマチャンネル「AXN」で「LOST ファイナル・シーズン」第1話が放送される予定。


Who killed Cock Robin?