好きな揚げ物は? ブログネタ:好きな揚げ物は? 参加中

魂がふるえる程好きな揚げ物といえば、ずばりエビフライですわ。
それもタルタルソースが上品にかかっているもの。
そう、丁度このお弁当に入っているように。
Who killed Cock Robin?

ああ、美味しそう……。

エビフライ、子どもの頃は食卓にのると普通に醤油をかけて食べておりました。
醤油でも別に問題なく、充分御馳走だと思って喜んで食べていたものですよ。

ただ、醤油をかける際の問題点というのがあって、迂闊に醤油さしを大きく傾けてドバドバかけると、通常の日本食であれば余分な醤油はおかずの表面を滑り落ちてお皿の底にたまるところを、洋食であるエビフライは衣が醤油を全部吸ってしまうため、結果として大変しょっぱくなるんですよね。

これを避けるためには醤油さしから醤油をごく少量したたらせる技を身につけねばなりません。これが子どもには至難の業でね――。

傾きが足りないと醤油は出ないし、醤油さしに残っている醤油の量によって傾ける時の力加減は変わってくるし、中の醤油の水平面に対し醤油さしの口が一直線上からちょっと下がるぐらいになるのを見極めるために目の高さに持っていってると、高い場所からしたたりおちた醤油の雫が位置エネルギーによって大きくはねかえって周囲や自分の服を汚すので怒られるし(高速飛沫血痕醤油痕だな)、かといってうんと低い位置で醤油をかけようとすると、今度醤油さしの口がエビフライに接触するので汚したといって怒られるし、子ども心に何でこんな事で毎回苦労せにゃならんのだと大人の世界の難しさにつくづくうんざりしましたよ。

で、当然の帰結として、子どもの私はいつしかエビフライに醤油をかけるのをやめてしまいました。ええ、フライの衣にもエビにも元々味がついていますから、別に醤油なんかかけなくったって美味しく頂けるんです!(←負け惜しみ)。

そのまま、エビフライには何もかけない! というのを鉄則に幼少期を過ごしていた私ですが、少々大きくなってレストランという所に連れて行って貰うようになると、どうもそこでは大人もエビフライに醤油をかけないでいる事に気づき始めました。

最初は大人でも外で食べる時は醤油かけるのに失敗して叱られるのが恥ずかしいのかと思っていたのですが、どうもそうではないらしい。外のレストランで食べるエビフライには醤油以外の、別の何かをかけるらしいのです。

その何か、私の目には実はマヨネーズに見えました。
そして子どもの頃好き嫌いの激しかった私は当然のようにマヨネーズさえ蛇蝎の如く嫌っていたので、そんなもん(=マヨネーズ)を大事なエビフライにかけるなんて金輪際許すものかと自分のエビフライは大人の魔手にかからない内に最初にバリバリ食べてしまっていたのですわ。

しかしある時、レストランではなくて仕出しのお重か何かだったのでしょうが、エビフライの上に最初からマヨネーズらしきものがかかっているものに遭遇したのですね。

仕方がないので、その上についてるマヨネーズと信じていたものをお箸でこそげ落とし、フライの衣にくっついて残ったものはもうどうしようもないから我慢して食べようとそのエビフライを口に入れたらあら何と、とっても美味しいじゃありませんか~~~!!!

一本目のエビフライを食べたあとで、そのマヨネーズじゃなかったものをちょっとすくって食べてみたら、これが本当に美味しくて! 最前こそげ落としたそれを残りのエビフライに盛り直して改めて味わったら、もうそれまでこんな美味しいものがあるなんて知らなかったと思ったぐらい感激しましたね。

それが私とタルタルソースとエビフライの感動の出会いでした。

それ以来、私と私のエビフライはタルタルソースのとりこ。
まさにSOUL飯です。
最近だとエビフライが中に入った巻き寿司もあるので、文字通りSOUL飯が実現しておりますわ。もちろん面倒な醤油ではなくタルタルソースで頂きますのよ、おほほのほ。



上のお弁当はつくば国際会議場のレストラン、エスポワール で供されたもの。
Who killed Cock Robin?
たっぷりとタルタルソースがのっていて、それは美味しゅうございました。

ごちそうさまでした。



あなたの”SOUL飯”を教えて下さい!! ←参加中 タイヘイ株式会社