時事通信 より(以下一部抜粋)

>【ワシントン16日AFP=時事】黄金のマスクで知られる古代エジプトのツタンカーメン王(在位BC1333-1324年)は内反足で杖をついて歩き、マ ラリアが原因で死亡した…。エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長を中心とするチームが同王のミイラをDNA鑑定やコンピューター断層撮影装置 (CT)など、最新の科学技術を用いて行った調査の結果が16日、明らかになった。

 ツタンカーメンの死因をめぐっては、転落や馬に蹴られたなどの事故、大腿骨骨折に起因する敗血症、頭部殴打または毒物による他殺など多くの説が出ている。

 調査チームはツタンカーメンのものを含む複数のミイラのDNA鑑定やCTを実施。その結果、同王はマラリアにかかっていたことが分かった。また、ケー ラー病のような足の骨の壊死や内反足、短指症などの骨の異常があり、歩くのに杖が必要だったという。このようなことから調査チームは、ツタンカーメンは多 くの疾患のために免疫力が極めて低下した状態の時に転んで脚の骨を折り、さらにマラリア感染が重なって死亡したのだろうとしている。

 さらにツタンカーメンの父親について、DNA鑑定の結果、唯一神信仰を導入したアクエンアテン(アメンホテプ4世)だとした。母親はアクエンアテンの姉妹の1人だという。ツタンカーメンは2人の子供をつくったが、2人は女でともに母親の胎内で死亡した