ポーツ報知 より(以下一部抜粋)

音楽プロデューサーの小室哲哉(51)が18日、熊本・崇城大学市民ホールで「コンサート ピアノ&トーク」を行った。著作権譲渡をめぐり5億円をだまし とったとして、執行猶予5年の有罪判決を受けた事件から復帰後、初の単独ステージ。「globe」や安室奈美恵(32)に提供した代表曲「CAN YOU  CELEBRATE?」などを演奏したほか、新曲の一部も披露。早ければ4月に復帰作が発売される見込みだ。

 逮捕から1年3か月。一度はどん底に落ちた小室は、妻・KEIKO(37)の故郷・大分からもほど近い熊本の、わずか1000人の観客を前に、新たな道のりを歩み始めた。

 1人でステージに現れると、ファンに無言の一礼。バッハの「トッカータとフーガ」を弾き始め、globeの「Feel Like dance」を披露。 歓迎の拍手を浴びて「今のように演奏ができて本当に感謝」と復帰を実感した。「My Revolution」(渡辺美里)、「I’m proud」(華原 朋美)など栄光を築いた楽曲を、ピアノで16曲を響かせた。

 昨年8月、globeとして「a―nation」で復帰ステージに立ち、今回は初めてソロの本格ステージ。イベント会社の熱烈なオファーに応えた。「ブ ランクはあった。プレーは及第点には届かない40点」と手厳しかったが「こういう職業はほめてもらうのがエネルギー。『良かった』って言ってもらえると全 身の力になる」と満足の一日を振り返った。

 ステージでの完全復帰は果たした。次は復帰作。現在、新人から人気アーティストまで楽曲を提供するため、目標50曲を制作中で現在は47曲目という。 ファンの要望で、その中の1曲の一部も披露。東京から来た女性ファン(32)は「小室テイストで、ずっと作り続けてほしい」と願った。終演後の握手会には 800人が参加した。

 新曲発売は未定。ただ、昨年9月に発売した著書「罪と音楽」で復帰作の時期について言及していて、4月ごろが見込まれる。「努力を惜しまずやっていく。 小室哲哉がどうとかじゃなく『この曲いいね』と言ってもらえる音楽にしたい」。自ら犯した罪は消えることはないが、信頼を取り戻すのは音楽しかない。