Yahoo!ニュース より(以下一部抜粋)

独ベルリンで19日から開催されている『第60回ベルリン国際映画祭』で、行定勲が監督した映画『パレード』が、国際批評家連盟賞を受賞した。20日に行われた同映画の初日舞台あいさつに登壇した監督はタイミングの良い吉報に「いい風が吹いてるかな」とコメントした。

 『パレード』は、同映画祭のパノラマ部門に出品されたもので、日本映画による同賞受賞は、2000年にSABU監督の『MONDAY』、2009年園子温監督の『愛のむきだし』に続くもので、今回で2年連続となった。

 初日舞台あいさつで監督は「頭の中がこんがらがってよくわからなくなってるけど、嬉しかったです。最初の作品『GO』でもらって(日本アカデミー第25 回最優秀監督賞)、次に『パレード』。ステップアップしてきたときにもらえる賞で、しかも3大映画賞のベルリンで嬉しかった。(初日を前に受賞して)都合 良すぎない?段取り良すぎるというか…。でもいい風が吹いてるかな」と喜びを隠せない様子だった。

 同作品は、行定監督が7年越しで手がけたもので、現代の若者の内面に宿るモラトリアムをテーマに描かれた青春群像劇。それぞれが不安や焦燥感を抱えてい る男女4人の若者たちが“本当の自分”を装って都内のマンションで共同生活を送っていたものの、1人の男娼が加わったことからそれまでの日常がゆがみ始め ていく様子を描いた。藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、小出恵介らが出演。