>19日(現地時間)、ルイス・キャロルが1865年に発表した「不思議の国のアリス」と、その続編「鏡の国のアリ ス」のヒロインであるアリスの新たな冒険を、ティム・バートン監督が描くファンタジー『アリス・イン・ワンダーランド』のファンイベントがロサンゼルスで 行われ、ジョニー・デップがサプライズ登場した。
この日、今まで未公開だった『アリス・イン・ワンダーランド』の15分のフッテージ映像をエル・キャピタン劇場で観ることができるファンは500 人に限られる。抽選にはずれたあきらめ切れない3,000人を超えるファンたちが、屋外イベントの行われるハリウッド&ハイランドセンター広場に詰めかけ た。ところが実は15分のフッテージ映像といわれていた『アリス・イン・ワンダーランド』は、完成版の3D上映だったことが後に観客へのサプライズとな る。
イベントは夕方17時からスタート。ハリウッド&ハイランドセンター広場では、観客がアリスやマッドハッターなどのキャラクターに仮装し、会場は 映画さながらのワンダーランの世界と化した。イベントが開始されると会場に設置されたスクリーンにバックステージでのキャストのインタビュー映像が次々流 れ、最後にジョニー・デップとティム・バートン監督が映し出されると大歓声が沸き起こった。
ジョニーは映像で、
「僕はアリスをイラストレーションや音楽を通じて知ったところがあるから、アリスが多くのアーティストたちの想像をかきたてる キャラクターだということを素晴らしく思うよ」
と述べ、自身が演じる役については、
「マッドハッターは、もちろんキャロルの話に登場する素晴らしいキャラ クターが元になっているのだけど、今回目指したのは、ものすごく大きな、極端な感情を持ったキャラクター。怒りも、悲しみも、自由も、とても激しく表現す る。言ってみれば、ムードリングの人間版なんだ」
と自身が創り上げていったキャラであることを教えてくれた。
さらに映像上映の後に、MCの掛け声でティム・バートン監督がステージに登場。自らキャストをステージ上に呼び込むと、最後にジョニー・デップが 登場。ジョニーの来場は観客に一切告知されていなかったため、観客からは悲鳴のような大歓声が沸き起こり広場は熱狂の渦と化した。
さらに観客を驚かせたのは、この日は15分のフッテージ映像が上映される予定だった『アリス・イン・ワンダーランド』が完成版の3D上映だったと いうことだ。このこともサプライズだったため本編鑑賞後の観客からは、「今までに観たことのない“アリス”と“マッドハッター”だった」「すばらしい! ティム・バートンはやっぱりすごい!」など大満足の様子だった。
『アリス・イン・ワンダーランド』のワールド・プレミアは、2月25日(日本26日)に、ロンドンのザ・オデオン・レスター・スクエア劇場で行わ れ、日本からは、亀田興毅、大毅兄弟が招待されるほか、チャールズ皇太子とカミラ妃も来場予定。全米では3月5日に公開、日本では、4月17日(土)より 全国で公開される。
映画『アリス・イン・ワンダーランド』は4月17日より全国公開