まんたんウェブ より(以下一部抜粋)



Who killed Cock Robin?



 タレントのビートたけしさん(63)が審査委員長を務める「第19回東京スポーツ映画大賞」の授賞式が28日、東京都内のホテルであり、同時に授賞式が 行われた「東スポ50周年特別賞」をプロ野球巨人の長嶋茂雄・終身名誉監督(74)に贈呈したたけしさんは「(会うのは)7~8年ぶり。長嶋さんの前だと しゃべれなくなる」といい、「今日は(自分が長嶋さんに)よく表彰状を読めたと思う。泣きそうになった」と胸の内を明かした。「長嶋さんを日本を挙げて表 彰したい」と絶賛した。

 「第19回東京スポーツ映画大賞」は、全国18の映画祭のディレクターが映画を選考、たけしさんが最終選考を行うもので、映画「ディア・ドクター」の西 川美和監督(35)が監督賞を、同作に出演した落語家の笑福亭鶴瓶さん(58)が主演男優賞を受賞した。「東スポ50周年特別賞」は同紙が50周年を迎え たことを記念し、同紙の1面を数多く飾った5人が表彰され、創刊第1号の1面に登場した長嶋さんのほか、大リーグ・エンゼルスの松井秀喜外野手(35)、 男子プロゴルフの石川遼選手(18)、プロボクシング世界王者の亀田興毅(23)と亀田大毅(21)の両選手、女優の宮沢りえさん(36)が名を連ねた。

> たけしさんは表彰式で、「ある事件を起こして謹慎していたとき、長嶋さんにゴルフに誘ってもらって、(約束した日に)ゴルフ場で長嶋さんに会って震えな がら直立して『たけしです』と言ったら、長嶋さんに『たけしさん、ゴルフですか。どなたとですか?』と聞かれた」などのエピソードをうれしそうに語り、会 場を沸かせた。長嶋さんもたけしさんの話に笑顔で耳を傾け、「ありがとうございました。50周年おめでとうございます」とコメントした。また宮沢さんは 「私のいろいろある人生が(同紙に)貢献しているかと思うと複雑。貢献しないような穏やかな人生を送りたい」と話したものの、「性格が性格なので……、こ れからもよろしくお願いします」と苦笑いしながら話していた。

 映画「ゆれる」に続き、2度目の監督賞を受賞した西川監督についてたけしさんは「『ゆれる』で作品賞を差し上げて、裏でいじめてたのでイヤになって辞め るかと思ってた。新しく出てくる芽はもうちょっと深くえぐるべきでした」と言いながらも「(今回該当作のない)作品賞は『ディア・ドクター』だった。でも わざと外しました。それは西川監督に期待してるってこと」と絶賛。西川監督は「北野監督のファンでここまでやってきたので、愛情のある言葉をいただいてう れしいです」と満面の笑みで喜びを語った。

 主演男優賞を受賞した鶴瓶さんは「うれしいですね。お兄さん(たけしさん)に選んでもらったようなものなので」と話し、「もしお兄さんが出してくれるな らぜひ(たけしさんの映画に)出たい」と語った。たけしさんは「(映画は)日本の評価と外国の評価がかけ離れている。日本で威張っている監督を海外では誰 も知らなかったり、細々とやってる監督が有名だったりする。小さなプロダクションがやっている作品を正当に海外に送り出して評価を受ける映画界にしたい」 と語っていた。

 興毅選手は「亀田兄弟の映画をよろしくお願いします」とアピールしたが、授賞式後の会見では「(たけしさんに会って)緊張した。うれしかった」とほっと したような表情を見せ、「(たけしさんが)いつかボクシングの映画をやってくれたらうれしい。(自分たち以外の)誰が主役でもいい。3兄弟でプッシュしま す」と意気込んだ。

 同時に行われた「第10回ビートたけしのエンターテインメント賞」では日本芸能賞をお笑いコンビ「オードリー」と「U字工事」が受賞。「オードリー」の 春日俊彰さん(31)は松葉づえをついて登場し、たけしさんに対して「春日に賞をくれるとはお笑いのセンスがあるなと感心しております」とコメント、相方 の若林正恭さん(31)に「ビクビクしながら言うな!」と突っ込まれていた。同賞はほかに特別賞を「ビートたけし&所ジョージ」、期待賞をお笑い芸人の 「マキタスポーツ」さんが受賞し、俳優の石田純一さん(56)があらゆる新商品発表会に登場してキャンペーンボーイとしてすき間産業で活躍したと話題賞を 受賞。石田さんはイベントに出席していたため、授賞式を欠席した。

その他の受賞作品、受賞者は以下の通り=敬称略。

「第19回東京スポーツ映画大賞」 主演女優賞 ぺ・ドゥナ(「空気人形」)▽助演男優賞 三浦友和(「沈まぬ太陽」)▽助演女優賞 深田恭子(「ヤッ ターマン」)▽新人賞 該当なし▽外国作品賞 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」▽特別作品賞「上島ジェーン」