オリコン より(以下一部抜粋)

>悪夢再び!? ビートたけしが審査委員長を務める『第19回東京スポーツ映画大賞』の授賞式が2月28日、都内で開催され、『ディア・ドクター』で主演男優賞の笑福亭鶴 瓶が「なんかした拍子」に脱げるようにと紙おむつを仕込んで登壇。会場が一時騒然とするなか、共に出席した長嶋茂雄氏らに気を使って一度は自粛したもの の、降壇際にズボンをずり下ろす強行策に出て、したり顔を決めこんだ。

 今年の賞レースで『ブルーリボン賞』や『キネマ旬報ベスト10』などの主演男優賞に次々と輝き、俳優として急激に評価を高めている鶴瓶だが、今回の賞は たけしが独断と偏見で選ぶとあり「兄さんに選んでもらったのは本当に嬉しい」と格別だ。しかも舞台は東スポとくれば芸人の血が騒ぐのは止められない。

 「紅白で司会した時、開チンしろとか書かれたから計画立ててきた」とおもむろに鶴瓶がベルトに手をかけると、司会を務めたガダルカナル・タカが一喝。会 場には『東スポ50周年特別賞』を受賞した長嶋茂雄読売巨人軍終身名誉監督も出席していたとあり「ごわごわしてるけど、帰ります。中に仕込んでるとだけわ かってほしい」と訴え、しぶしぶ周囲の制止を受け入れた。

 その行為は、たけしへの恩返しでもあった。鶴瓶は「ある時、東京進出を失敗したことがあった。けど、たけしさんが引き止めてくれた」とおもむろに話し、 照れるたけしをよそに「芸人のことを愛してくれてて嬉しいことですよ」と感謝しきり。その感謝の意味でとった“強行手段”はまさに長嶋氏の目の前で行わ れ、長嶋氏も大喜びでこれを迎えた。

 そんな鶴瓶の俳優としての活躍にたけしは「器用」とひと言。それでも本業が落語家である鶴瓶に対し「でも、これ、良くない傾向だよ。芸人に戻りなさい」と諭したが「我々はなんでもこなせるよね。いい演技だったからよかったと思うよ」と優しく称えた。

 ほかに監督賞は鶴瓶主演の『ディア・ドクター』でメガホンをとった西川美和監督。主演女優賞に『空気人形』のペ・ドゥナ、助演男優賞に『沈まぬ太陽』の 三浦友和、助演女優賞に『ヤッターマン』の深田恭子、外国作品賞に『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』、特別作品賞に『上島ジェーン』がそれぞれ輝いた。

 この日は『第10回ビートたけしのエンターテインメント賞』も併催。話題賞は石田純一、日本芸能大賞はオードリーとU字工事、特別賞はビートたけし&所 ジョージ、期待賞はマキタスポーツが受賞。また、同紙創刊50周年を記念し制定された『50周年特別賞』には長嶋氏のほか、松井秀喜、亀田興毅&大毅兄 弟、宮沢りえ、石川遼が選ばれた。




Who killed Cock Robin?