Movie Walker
より(以下一部抜粋)
>アカデミー賞の授賞式まで24時間を切ったというのに、芸術の街ニューヨークの市民の大多数が、授賞式のテレビ放送を見られないかもしれないという事態に陥っていると、複数メディアが伝えている。
今回の問題は、同授賞式をオンエアするアメリカABCテレビの親会社ディズニーとアメリカのケーブルテレビ会社大手ケーブルビジョンのバトルによるもの。アメリカでテレビを見る場合、ほとんどが有料のケーブル放送か衛星放送で見ることになっており、約310万人から330万人のニューヨーカーがケーブルビ ジョンに加入していると言われている(他にはベライゾン、タイムワーナーなどがある)。ケーブル放送の会社は、ABCなどのテレビ局に対して放映料を支払 う仕組みになっており、ケーブルビジョンは、現在でも年間約200万ドル(約180億円)を支払っているにもかかわらず、ディズニー側が、さらに40万ド ル(36億円)を追加で支払うように要求。「もしこの要求を受け入れなければ、7日の午前0時1分から、ABC放送のTV放送を停止する」という条件を突 きつけた。
それに対してケーブルビジョン側は、「この不正な要求が、ディズニーの所有するテーマパークの負債を補いたいからなのか、最高責任者の給料を上げたいから なのか、さっぱりわからない」としており、支払いには応じない構え。ディズニー側の要求をのめば、市民から徴収する料金も値上げせざるを得なくなることか ら、「これらの不正な要求で、多くのニューヨーカーたちがアカデミー賞を見ることができなくなるというのは、脅しにほかならない。ディズニー側に対し、加 入者の皆さんから不正な要求を取り下げるように直接電話かメールで抗議してください」、と訴えている。
もし本当にオンエアが中止されれば、最大で310万人から330万人の視聴者を失うことになるが、この数字は昨年の視聴者3630万人の約十分の一の人 数。せっかく視聴率アップを見込んでいたアカデミー協会にとっても大きな痛手になるのは必至。今年のアカデミー賞は、最後まで何かとお騒がせな話題が多い ようだ。