シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

3月も最終週を迎え、映画館には春休み中の子どもたちが多数来場した。先週に比べ、ベストテンの顔ぶれに大幅な変化 はなかったが、劇場内は子どもたちで大きなにぎわいを見せていた。

 4週連続でトップを獲得し、強さを見せつけているのは映画『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』。全国366スクリーンでの土日成績は20万6,478人、興収2億2,673万8,010円と依然好調。公開23日間の累計成績は 動員187万5,966人、興収20億1,690万8,560円となっている。このたび、来年の9月に「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」の建設が発表されるなど、ドラえもん人気はまだまだ健在で、どこまで記録を伸ばせるか楽しみである。

 2位も先週に引き続き『映画 プリキュアオールスターズDX(デラックス)2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』。全国160スクリーンでの土日成績は13万1,060人、興収1億4,473万8,300円。公開9日間の累計 成績は56万1,202人、興収6億224万4,200円。4月3日に開催予定の、過去映画8作品を上映する大人向けのオールナイトイベント「朝までプリ キュア!」が、4,200円という入場料であるにもかかわらず、開催日を待たずして早くも完売。女児だけでなく、大人のアニメファンの心をしっかりととら えたこともヒットの一因であろう。

 3位は映画『シャーロック・ホームズ』が同順位をキープ。そして4位は先週に引き続き映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』。公開4週目を迎え動員140万人、興収17億円を突破。香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ブルネイと6 か国での公開も決定している。そして5位をキープしているのが映画『アバター』。しかし3D特別料金が適用されていることから、興収順では2位となるな ど、公開14週目にして相変わらずの強さを見せつけている。累計興収は146億円を超えており、150億円突破も間近となった。

 動きの少ない今週のランキングの中で、唯一ワンランクアップしたのが、6位の映画『ダレン・シャン』。今月上旬に主演のクリス・マッソグリアが来 日し、ハリウッドスターとしては異例の、地方6都市を回る全国キャンペーンを実施したことも功を奏したか。代わりに7位に落ちたのが映画『NINE』。そ して8位の映画『スパイ・アニマル Gフォース』、9位の映画『ハート・ロッカー』が先週と同順位をキープしている。

 今週、唯一の初登場となるのが、10位の映画『誰かが私にキスをした』。20代女性を中心に集客し、全国247スクリーンの土日成績は動員3万 8,598人、興収4,890万9,800円という結果となっている。そして11位は映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』が公開5週目にして ベストテン圏外に落ちた。

 今週末公開作品で、来週のランキングに入る可能性があるのは、宮崎あおい主演の映画『ソラニン』あたりだろうか。そのほか、試写会で泣いてしまう 男性が続出したという大泉洋の出演映画『半分の月がのぼる空』、日英同時公開が話題の映画『カケラ』、押尾学被告の逮捕によりお蔵入り寸前となった映画 『誘拐ラプソディー』などにも注目したい。