>全世界で興行成績ナンバー1の座に君臨し、4月22日(木)にブルーレイとDVD発売が決まった『アバター』が、今夏の終わりから9月にかけて新バージョンとして3D劇場で再上映される。ジェームズ・キャメロン監督が米MTVテレビで明らかにしたもの。
ハリウッド・レポーター紙は、同作が世界一の座に君臨したにもかかわらず、このような試みがなされた背景について大きく2つの理由を挙げている。
1つには、製作元の20世紀フォックスが、先週、3D映画のオープニング興行記録を樹立した『アリス・イン・ワンダーランド』に、3DやIMAXシアターを好む観客を奪われたという感覚を強くもっていること。すでに『アバター』は公開から約4か月が経っている上に、アカデミー賞の作品賞や監督賞も受賞できなかった。そこで、時期を変えて新バージョンで公開すれば、リピーターや『アリス~』に奪われた観客も含めて、まだまだ集客が見込めると考えたようだ。
キャメロン監督はかねてから、「12月18日の公開に間に合わすために編集し切れなかったフィルムが約40分ある」と語っており、それらを再編集した新バージョンをディレクターズ・カット版として再度劇場公開するか、DVDに盛り込みたいと考えていた。そこで双方の意見が合致し、フォックスとキャメロン監督の間で具体的な話し合いを進められ、DVDには盛り込まず、劇場での再上映という形をとることにしたようだ。
2つ目は、テレビの3D対応の遅れが挙げられる。キャメロン監督は以前米USAトゥデイ紙に対し、「今秋くらいには、ブルーレイで3D映画を鑑賞できるだろう」と語っていたが、フォックス側は3D対応のテレビ技術の遅れを考えた場合、家庭で3D映画を観る習慣が浸透するには、まだまだ時間がかかると考えている。一度3Dで映画を楽しんだ観客が、2DのビデオやDVDを購入して同作を楽しめるとは考えにくく、その結果として、第2次収入源となるDVDやブルーレイの売り上げが、劇場公開の収益に匹敵するほど期待できない。一方で、アメリカでの同作の総興行収入の約80%が3D映画という現状を考えれば、少しでも多く劇場で稼げる方法を模索するのはある意味当然のこと言えるだろう。
ちなみに『アバター』の上映時間は約160分。規定ではアナログのIMAXシアターの最長上映時間は170分までと決まっているため、残念ながら追加できるのは約10分程度だけ。しかし、新『アバター』がどんな展開を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
ハリウッド・レポーター紙は、同作が世界一の座に君臨したにもかかわらず、このような試みがなされた背景について大きく2つの理由を挙げている。
1つには、製作元の20世紀フォックスが、先週、3D映画のオープニング興行記録を樹立した『アリス・イン・ワンダーランド』に、3DやIMAXシアターを好む観客を奪われたという感覚を強くもっていること。すでに『アバター』は公開から約4か月が経っている上に、アカデミー賞の作品賞や監督賞も受賞できなかった。そこで、時期を変えて新バージョンで公開すれば、リピーターや『アリス~』に奪われた観客も含めて、まだまだ集客が見込めると考えたようだ。
キャメロン監督はかねてから、「12月18日の公開に間に合わすために編集し切れなかったフィルムが約40分ある」と語っており、それらを再編集した新バージョンをディレクターズ・カット版として再度劇場公開するか、DVDに盛り込みたいと考えていた。そこで双方の意見が合致し、フォックスとキャメロン監督の間で具体的な話し合いを進められ、DVDには盛り込まず、劇場での再上映という形をとることにしたようだ。
2つ目は、テレビの3D対応の遅れが挙げられる。キャメロン監督は以前米USAトゥデイ紙に対し、「今秋くらいには、ブルーレイで3D映画を鑑賞できるだろう」と語っていたが、フォックス側は3D対応のテレビ技術の遅れを考えた場合、家庭で3D映画を観る習慣が浸透するには、まだまだ時間がかかると考えている。一度3Dで映画を楽しんだ観客が、2DのビデオやDVDを購入して同作を楽しめるとは考えにくく、その結果として、第2次収入源となるDVDやブルーレイの売り上げが、劇場公開の収益に匹敵するほど期待できない。一方で、アメリカでの同作の総興行収入の約80%が3D映画という現状を考えれば、少しでも多く劇場で稼げる方法を模索するのはある意味当然のこと言えるだろう。
ちなみに『アバター』の上映時間は約160分。規定ではアナログのIMAXシアターの最長上映時間は170分までと決まっているため、残念ながら追加できるのは約10分程度だけ。しかし、新『アバター』がどんな展開を見せてくれるのか、今から楽しみだ。