シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>第24回ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭で、ドキュメンタリー映画『イーディー&シオ:ア・ヴェリィ・ロング・エ ンゲージメント / Edie & Thea: A Very Long Engagement』(原題)が、アンコール上映された。映画祭最終日となる現地時間3月31日は、クロージング作品を含む予定された作品のほか、映画 祭中、人気の高かった作品が再上映された。その中の1本となった本作は、60年代に出合い42年目にして結婚式を挙げることとなるイーディーとシオを追っ たもの。

 古いスライドを見る二人の老婦人イーディーとシオからはじまる本作は、若くスタイリッシュな60年代の二人からこれまでの記録部分と、最近の二人 が交互に映し出される。記録を見ながら「あなたは今も出会ったころと同じに見えるわ」とお互いに言い合う二人に、変わらぬ愛と長い年月の両方が感じられ て、温かい気持ちにさせられる。車椅子のシオをかいがいしく世話するイーディーは、シオの余命が短いことを知り、カナダの同性結婚式が挙げられる場所に、 アメリカから向かう。二人が愛を育んでから42年目の結婚式のシーンでは、画面の二人や式参加者とともに、涙をぬぐう観客の姿も見られた。最後にテロップ でシオが亡くなったことを知らされると、一層2人の結婚を祝福したくなる。


 本作の共同監督スーザン・ミュスカとグレタ・オラフスドッティーは、ヒラリー・スワンクがアカデミー主演女優賞を受賞した『ボーイズ・ドント・ク ライ』で演じた実在の人物、ブランドン・ティーナの事件を扱ったドキュメンタリー映画『ザ・ブランドン・ティーナ・ストーリー』(原題)でベルリン映画祭 などでの受賞経験もある。1時間ほどの小品の本作でも、淡々と2人の女性を追っていきながら、そのゆるぎない愛を余すところなく伝えている。


 本映画祭の上映作品は、映画祭タイトル通り、同性愛に関連した作品となっているが、多くの人にアピールする理由は、同性愛が時代や国によってロミ オとジュリエットばりの悲恋物語となったり、社会に受け入れられない自己という、同性愛者でなくとも共感できるテーマの作品が多いことにもありそうだ。

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