>哀川翔が哀愁あふれる変身ヒーローを演じて話題を集めた、ヒーロー・アクション『セブラーマン』の続編『ゼブラーマ ン ゼブラシティの逆襲』で劇中ドラマ主題歌を担当したアニメソングの帝王で、約40年間ヒーローの心を歌ってきた水木一郎が、ゼブラーマンへの思いを語っ た。
哀川翔主演で、大ヒットを記録した『セブラーマン』と、待望の続編『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』で2作続けて、劇中ドラマ主題歌を担当したアニメソングの帝王、水木一郎。本作では、「ゼブラーマンの歌」で映画に参加しているだけ でなく、エンディングのラストでその歌詞の朗読という形で再び登場する。水木が歌詞を朗読するナレーターに抜てきされた背景には、まるで映画のようなエピ ソードがあった。「後で知ったことですが、劇中ドラマ主題歌の録音の日は雨が降っていましてね。スタジオがわかりづらい場所にあったので迷っていたら、突 然三池(崇史)監督が現われて。僕のトボトボ歩いている姿を見て、男の哀愁を感じたんでしょうねえ(笑)」と水木。「もし僕が迷わずにスタジオに入ってい たら、ナレーションはなかったかもしれないね」と偶然の出来事を回想する。収録は、歌をレコーディングした直後に行われた。何でも、現場に立ち会っていた 音楽プロデューサーの目には、うっすらと涙が浮かんでいたという。しかも朗読では「ゼーット!」などの十八番の雄たけびは封印。激シブの美声を聴かせなが ら、映画のエンディングを男の色気でグッと引き締める。水木自身も「最後まで席を立たずに観てほしいな」と自信をのぞかせる。
水木と言えば、ファンからはアニキと呼ばれ、これまで数々のヒーローものの主題歌を歌ってきたアニソン、特ソンの帝王だ。「ゼブラーマンはもちろ んだけど、ゼブラーマンに懸けた哀川さん、三池監督の思い。そして40年間、何百と歌ってきたヒ-ローたちの気持ちを全部込めて歌っています。何かが降り てきて歌っていました」と込めた思いを打ち明ける。「僕自身、家庭を持っていて、娘が学校でイジメに遭ったことがありました。ところが父親がアニソンを 歌っているということが知れると、ウソのようにイジメがなくなった」。アニソンが水木の家族をまとめ、水木自身がヒ-ローになれたのだ。「だから、ゼブ ラーマンと僕の人生は似ている。もう号泣ですよ(笑)」と話す水木の目は、遠くを見つめていた。
哀愁あふれるヒーロー像は主に前作の話で、続編となる本作では宮藤官九郎による野心的な世界観に合わせ、劇中ドラマのノリも変化した。主題歌も ヒーローソングの王道は踏襲しつつ、新たなアレンジを加えられることとなった。「歌詞とメロディーは同じですが、『ゼアーッ!』や『ゼーット!』が増え て、叫ぶことが大好きな自分としてはうれしい(笑)」と続編のアレンジにも満足げ。「実は、もともと映画の主題歌が歌いたくて歌手になったというくらい、 映画音楽にあこがれていたんですよ。劇中ドラマの主題歌という位置づけではあるけれども、僕の中ではこれも立派な主題歌。これからも大切に歌っていく ゼーット!」と熱い思いをぶちまける。
『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』のラストをビシッと決めるのは水木の朗読。人生の重みを背負った声による歌詞の朗読に、ファンならずとも心をわしづかみにされる感動 が待っている。
映画『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』は5月1日より全国公開
新曲「ゼブラーマンの歌~俺の背中にGET OFF~」を収録した「ゼブラーマンゼブラシティの逆襲 オリジナル・サウンドトラック」は4月28日発売
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