> 人気グループ・SMAPの香取慎吾が27日、都内で行われた主演映画『座頭市 THE LAST』の完成披露試写会で舞台あいさつに登壇した。ステージ上で13名のキャストらの中心に立った“座長”香取は、あいさつの最後に「ここに来てとて も緊張してきて汗だくです。前髪が邪魔で……市のように角刈りにしてくればよかった」と落ち着かない様子。紋付袴と着物といった和装姿に身を包んだキャス トらを先頭に立って引き連れたレッドカーペットイベントでも、「俺は何をしてるんだろう……本当に大変なことになってしまった」と語るなど緊張の連続だっ た。

 登壇するや阪本順治監督はずらりと並んだキャストを見て「今すごい重圧がかかっている。どうしようもないけど……」とポツリ。それに同調するかのように 香取も「皆さん勢ぞろいして、そのド真ん中にいてプレッシャーがすごいことになってる」と顔をこわばらせたが「撮影が終わってるからそんなプレッシャーも なんのその! ぜひ『座頭市』にどっぷり浸かってください」といつもの笑顔を取り戻し、客席からの歓声に応えた。

 同作で初めて登場した市の妻・タネ役を演じた石原さとみは「会っている時間より想っている時間の方が長くて辛かった。どこにいても市のことを想っている という役に徹しました」とまったく新しい展開に期待を持たせた。また香取は「ここから僕がどうあがいても、続編もパート2も3もない。僕にとって一度きり の市です。3Dにないものがいっぱい詰まっています。よろしくお願いします」と熱く語っていた。

 同作は、人間の業を真正面から捉え、エンターテインメント性に富んだ時代活劇の傑作『座頭市』の完結編。これまでのシリーズ28作では触れられなかった 市の生い立ちや、人を愛する市の姿、そして座頭市の“人生の最期”が感動的に描かれる。

 イベントにはほかに反町隆史、工藤夕貴、寺島進、高岡蒼甫、ARATA、加藤清史郎、豊原功補、岩城滉一、原田芳雄、倍賞千恵子、仲代達矢、亀山千広プ ロデューサーが出席。映画『座頭市 THE LAST』は5月29日(土)より全国で公開。