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> 『第2回沖縄国際映画祭』にテレビ東京が出品した映画『お墓に泊まろう!』の一般公開決定会見が28日、東京・神谷町の同局で行われ、出演者のお笑いコ ンビ・次長課長の河本準一、はんにゃの金田哲、さらに映画初出演となった同局の島田昌幸社長が出席した。地デジに完全移行した2011年にテレ東が倒産し て葬儀屋に買収されるという衝撃的な内容に、島田社長は「本当にこうなるかもしれないと思って見て。特にうちの社員に見てほしい」と真顔でブラックジョー クを炸裂させ、河本らを慌てさせた。

 映画タイトルは今年3月に終了した同局の人気旅番組『田舎に泊まろう!』をもじり、同作で監督を務めたバラエティー番組プロデューサーの伊藤隆行を河本 が、金田も実在する社員を演じるとあって、フィクションながらもドキュメンタリー要素を散りばめた。

 伊藤監督は「構想は1日。撮影は寝ずに3日間。テレビ東京の番組の宣伝に力点を置いています」と、テレ東を盛り立てる起爆剤になる作品だと力説。河本も 「構想1日でできたような作品にはなってないです。話がめちゃくちゃ面白くて、食いつきました」と太鼓判を押した。

 ただ台本がクランクイン2日前に渡され、睡眠時間がほぼない状態で撮影が敢行されたとあり、河本は「振り返るとあまり覚えてません」とキッパリ。役作り を聞かれた金田は「(実在する)今井さんは、いい意味でチャラいので、そこを勉強しました」と明かすと、会見をのぞき見ていた本人は顔を伏せた。

 金田らの社員ネタもあり、司会を務めた大橋未歩アナウンサーを筆頭に笑いが耐えない会見だったが、常に平然と構える島田社長は「これがテレビ東京の宣伝 になっているのかは若干の心配がある。社長として、どうかなと思う」と自ら疑問符。さらに「テレビ東京、死んで出直そうかという気持ちで割り切りました」 とGOサインを出した経緯も付け加えると、監督はじめ社員は引き笑い。すかさず河本が「社長! 心がお広い!」と“ヨイショ”で重くなりかけた場内の雰囲気を振り払っていた。

 映画『お墓に泊まろう!』の公開時期は現在計画中で未定。