女優の堀北真希 がこのほど、よしながふみの人気漫画を 映画化する「大奥」の現場にクランクイン。主演・二宮和也 扮 する幼なじみの水野との恋に悩む一途な町娘を演じることについて、「明るくにぎやかで、そして一途にひとりの人を思っているピュアなところを表現できたら なと思っています」と新境地となる役どころに意気込んでみせた。

同作は、ナゾの疫病が原因で男の人口が激減し、男女の役割・立場が逆転し た大奥が舞台という斬新な世界観を、金子文紀 監督が描く。し 烈な御三家の跡目争いを勝ち抜いた“女帝”吉宗の奮闘ぶりと、3000人の美男子が仕え嫉妬(しっと)と陰謀が渦巻く男の園で繰り広げられる様子が軸にな る。

堀北演じる“お信”は、貧乏旗本の水野と両思いながら身分違いのかなわぬ恋に苦悩する名門薬問屋の娘で、持ち前の器量と気風で店を切 り盛りしている。滋賀・甲賀の油日神社では、剣術の稽古(けいこ)を終えた水野が握り飯を作ったお信と会話をするシーンを撮影。冬並みに冷え込んだ1日 だったが、堀北をはじめキャスト全員が夏の和装で演じきった。


金子監督からは「明るくうるさい女の子」と説明を受けたそうで、「ぽんぽん しゃべりたいのですが、うまく言葉が出てこないな……とテストをやってみて思いました。間を埋めようと思っても言葉が出てこないものですね」と思案顔。そ れでも、「『大奥』といえば華やかな女性が多いというイメージが強いので、男性になったらと思うとすごく楽しみです。やっぱり華やかなんでしょうかね」と 期待を寄せた。

「大奥」は松竹とアスミック・エースの共同配給で、10月1日から全国で公開。