自称・売れっ子奇術師・山田奈緒子(仲間さん)と石頭の天才物理学者・上田次郎(阿部さん)の凸凹コ ンビが数々の超常現象の謎に挑む人気ドラマシリーズの劇場版第3弾で、ドラマスタートから10周年。仲間さんは「続けてこられたのはみなさまのおかげ。私 にとっては大切な作品」。阿部さんも「感無量です。これからも『TRICK』をやっていきたいと個人的には思っています」と揃って感慨深げ。
客席から大声援が飛び交う中、観客のひとりが劇中の仲間さんのキメ台詞をマネて「まるっと…」と言お うとして噛む場面があり、仲間さんは「噛みましたね?」と即、ツッコミ。会場の笑いを誘い、共演の生瀬勝久からは「10年経って仲間さんがこんなにおしゃ べりが上手になるとは。何を素人に突っ込んでいるんですか!」と逆に突っ込まれた。
一方、レギュラー共演陣の野際陽子も「ロケ弁はひどかった」、「老い先短いですから、大ヒットを味
わってから死にたい」。シリーズ初参加で、劇中、仲間さんらと対決する霊媒師役の戸田恵子も「派手な格好をさせていただきましたが、朝からあの恰好は大変
でつらい日々でございました」とストレートな物言いで観客を笑わせた。
同じシリーズ初参加の佐藤健が「元々、『TRICK』の大ファンで、 『TRICK2』を劇場で観たときに続編あるのかな? って思っていたら、あった。だからみなさんが愛し続けてくれれば、15周年とか…」と堤監督に “4”のおねだり。
堤監督は「中途半端な数字がいいんじゃないですか?13.5周年とか」とシリーズの作風そのままのトボけた回答。客席を沸かせていた。