[シネマトゥデイ映画ニュース ]

 日本でも大好評のテレビドラマ「FRINGE / フリンジ」は科学技術をテーマに、テレビドラマ「LOST」や映画『スタートレック』の製作陣が集結したサスペンス作品だ。今回はロサンゼルスでJ.J. エイブラムス監督に話を聞いた。

 日本でもファースト・シーズンがセルDVD、レンタルで続々とリリースされているが、本国アメリカでは現在セカンド・シーズンが放送中にもかかわ らず、早くもサード・シーズンの製作も決定している。「これまでは作品の土台を作るのに精いっぱいだったけど、ここからはようやく物語の面白さを最大限に 発揮できる」とエイブラムス監督も語るだけに、これからの展開からますます目が離せなくなることは確実だ。また、現在のところ海外テレビドラマのレンタル DVDのランキングでは「24」「プリズン・ブレイク」を超えて1位に輝き、トップ10は、ほぼ「FRINGE / フリンジ」が占めるという状況になっている。(TSUTAYA DVDランキング)


 また、エイブラムス監督は自身の代表作であるテレビドラマ「LOST」で日本人俳優、真田広之を起用したが、海外の俳優を起用するのは海外のファ ンが共感しやすくなるからだという。「この作品にもオーストラリア人とカナダ人が参加しているよ。この作品は科学技術をテーマにしているから、そのうち日 本人科学者が出てくるかもしれないね。日本は間違いなく、科学技術の発展に貢献した国だからね」というエイブラムス監督自身、日本の大ファンだ。「日本に 行くたび、日本や日本人と深いつながりを感じるんだ。たまに自分の故郷は日本だったんじゃないかと思うことさえある。だから、僕の作品が日本で好評だと感 激するんだ」


 「FRINGE / フリンジ」はもちろん、「LOST」や『スタートレック』などエイブラムス監督作品の多くはアメリカ以外でもヒットしている。「僕らはみんな、同じような 希望や夢を抱えて同じ惑星で生きていて、生い立ちや宗教や文化がまるで違ったとしても同じ物語に心を揺さぶられたりする」とエイブラムス監督は自身のヒッ ト作品の秘けつを語った。「だから、僕の好きなドラマや信じられる物語は文化の枠を越えた人間模様を描く作品だ」


 今後は日本で撮影予定のドラマや映画も控えており、それらを世界中に向けて発信するのが待ちきれないというエイブラムス監督だが、待ちきれないの はファンも同じ。一刻も早く次の作品を望むのはファンのわがままだろうか?


「FRINGE / フリンジ」ファースト・シーズン コレクターズ・ボックス2は2010年4月7日発売 価格: 9,800円(税込み)