[シネマトゥデイ映画ニュース]
強力作が続々と公開された今年のゴールデンウイークは、まだ具体的な数字は発表されていないものの、3D効果も あって、多くの観客が来場したもよう。昨年度の実績を上回っただろうと言われている。そんな激動のゴールデンウイーク興行も取りあえずは一段落。今月から 来月にかけては、強力作の公開も数えるほどしかなく、毎週のように強力作が公開される7月の激戦区を前にして、しばらくは落ち着いたランキングが続きそう だ。
今週は映画『アリス・イン・ワンダーランド』が4週連続で首位を獲得。9日現在で、観客動員が545万人、興収が83億8400万円とぶっちぎり だった。映画『アバター』が4週目の時点で60億円突破という成績だったことを考えれば、その勢いはすさまじいものがある。フリーアナウンサーの久保純子 が109シネマズ川崎で読み聞かせイベントを行ったり、新党「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表らが本作を鑑賞したことがニュースになったり、まだまだ本作 の注目度は高いようだ。
2位には、シリーズ10周年を記念して製作された『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』が初登場。初日2日間の成績は動員が27万705人、興収は3億6,640万8,980円となった。仲間由紀恵、阿部寛らが精力 的に本作のPRを行ったことや、生瀬勝久主演のスピンオフドラマ「警部補 矢部謙三」の放送など、本作の公開に合わせての大々的なプロモーションが功を奏したようだ。また、今週末15日にはテレビ朝日系列で「TRICK 新作スペシャル2」の放送も予定されており、さらなる観客動員も期待できそうだ。
4週目を迎えた映画『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』は3位をキープ。累計興収は28億円を突破。数字的には立派な大ヒットなのだが、なかなかチャートに反映されないところがゴールデンウイーク興行の 厳しさを物語っている。そして3週連続で2位をキープしていた映画『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』は2ランクダウンの4位。そして5位は、公開3週目となる映画『タイタンの戦い』がワンランクダウンとなった。
軒並みランクダウンとなった今週のベストテンの中で、6位キープと予想以上に健闘しているのが公開3週目となる『劇場版銀魂 新訳紅桜篇』だ。口コミやリピーターなどが広がり、興収も約8億円に到達した。続いて7位は映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』が2ランクダウン、公開5週目となる映画『シャッター アイランド』は8位、『矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~』は9位とそれぞれワンランクダウンとなった。
キャメロン・ディアスにとって初のサスペンス主演作となった映画『運命のボタン』は10位初登場。ナインティナインの岡村隆史主演の映画『てぃだ かんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』は、公開3週目にして11位とベストテン圏外に落ちてしまった。