MovieWalker より(以下一部抜粋)

映画祭も8日目、折り返し点を過ぎて依然『ANOTHER YEAR』がトップを走っていたところに、グザヴィエ・ボーヴォワ監督の『OF GOD AND MEN』が登場。プレスを含む上映会場では拍手がおきた。記者会見でも監督の入場に拍手とブラボーの声がかかるなど、ダークホースが現れたという感じだ。

1996年、アルジェリアのアトラスにある修道院で起きた事件をもとに、地元に浸透した修道士たちの生活を描いていく。実話の映画化だ。 主演はランベール・ウィルソン。今年のカンヌには2本の主演作が出品され、“渋くなってステキ”と話題になっている。2つの役のまともさと比べ、記者会見での軽さはいかがなものか。

とはいえ、そこはさすがに役者、である。 この作品、原理主義武装グループに脅かされながら修道院にとどまり、地元の人々のために活動を続けた修道士たちを描くが、監督によると宗教についてではなく、人間の気高さについての物語だという。

カンヌにはメインのコンペティションの賞以外に様々な団体が与える賞がある。キリスト教団体が選ぶエキュメニック賞、鉄道関連の映画クラブが選ぶレール賞、犬に与えられるパルム・ドッグ賞、新人俳優に与えられるショパール賞、若者審査員が選ぶ若者観客賞などだ。恐らく、本作はエキュメニック賞獲得が濃厚で、賞レースでも無視できない作品になるだろう。


なんでかジャージ姿のランベール・ウィルソン
Who killed Cock Robin?

ランベール・ウィルソン、といってもピンと来る人は少ないかもしれませんが、「マトリックス」の「メロヴィンジアン」と言えば、ああ、あのいやみったらしいキザ男ねと思い当たる方も多いかも。感じのいい役としてはポール・ウォーカーやジェラード・バトラーと共演した「タイムライン」の領主様(たぶん)かな~。

知らない内にフランスで活躍してたんですね~(すみません!)