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より(以下一部抜粋)
『下妻物語』(04)、『嫌われ松子の一生』(06)の鬼才・中島哲也監督の最新作『告白』(6月5日公開)が完成。発行部数180万部を突破する ほどの人気を誇る、湊かなえの同名ベストセラーを映画化した本作は、担任するクラスの生徒に娘を殺された女性教師の復讐が展開するという、衝撃的な内容で 注目を集めている。5月19日に行われた記者会見には、松たか子、岡田将生、木村佳乃、中島監督、原作者・湊かなえが顔をそろえた。
37人の生徒を相手に熱演を披露している主演の松たか子は、「(岡田から)“よくこの役を受けましたね”と言われました(笑)。登場する人たちは、 みんな落ち着いていて怖い。その笑顔を見てほしいです」と作品の見どころを語った。
以前から原作を読んでいたという岡田将生は、熱血漢ながら空気の読めない教師役。「お話をいただいたときに、中学生役かと思いました。話の中では中 立的立場で、難しく考えていたらわからなくなってしまったので、バカ正直でいようと思いました」とコメント。
息子を溺愛する母親役を演じてた木村佳乃は、「救いようのない話ではありますが、ライティングや編集、音楽で、まるで夢物語を見ているようになる」 と初の中島ワールドを体験した感想を語った。
俳優を追い込むこだわりの演出で知られる中島監督は、「初めて俳優たちに任せて見ていられた作品。好感度を下げかねない映画によく出演してくれまし た」と出演者たちの名演を絶賛した。
続いて行われた完成披露試写会での舞台挨拶で、松たか子は「今を生きてる私たちはこういう映画を受け止めなければいけない。彼らの自由がどこにある のかを考えながら見てほしい」と観客へメッセージを送った。