スポーツ報知
フジテレビの取材スタッフが宮崎県の家畜伝染病の口蹄疫を取材する際、消毒をしなかったとして地元住民とトラブルになっていたことが18日、分かった。
フジ広報部によると17日午後、同局スタッフが宮崎市佐土原町の畜産農家で取材を行った。その際、地元住民から「橋の向こう側(口蹄疫発生場所の川南町)の方から来た人は消毒しなくてはいけない。消毒はしたのか」との指摘を受けたが、スタッフは「橋の向こうには行っていないので消毒はしていない」と話し、消毒場所については「知らない」と答えたという。感染拡大にナーバスになっている地元住民はフジ側の対応に不信感を抱き、宮崎県議の横田照夫氏もブログで批判している。
県では、報道各社に対し、口蹄疫が確認された農場、近隣農家、防疫作業現場周辺での取材は口蹄疫のまん延を引き起こすおそれもあるとして、取材自粛の協力を求めている。
佐土原町では、まだ口蹄疫感染は確認されていないが、県は「畜産農家への取材は控えてほしい」とし、役場などを取材する場合でも消毒措置が必要としている。今回もフジ側から取材の問い合わせがあったため、同様の説明をしたという。
フジ広報部によると、県とは直接、話はしておらず、系列局のテレビ宮崎と相談し、県の要請に沿った形で取材したと説明。畜産農家への直接取材も、農家の了解を得て行ったという。最終的にスタッフが消毒をしたかどうかについては、「確認が必要なので今は分からない」と話している。
この消毒は単に「牛が病気になるのを防ぐ」ためのものではありません。
畜産という産業を守るために絶対に必要な行為です。
そのために行う「消毒」がどれだけ重要で大変かを伝える動画がここにあります。
口蹄疫が人にはほとんど感染しないからといって、消毒をおろそかにしてはいけないのです。