MovieWalker より(以下一部抜粋)


>“北野武を監督として、いち早く評価した国“と言われている英国にはキタノびいきの映画評論家やジャーナリストが多く、今回のカンヌ映画祭でも、 ガーディアン紙など高級紙の映画欄が北野監督のインタビューを大きく取り上げており、開催前のコンペ作品紹介でも『アウトレイジ』(6月12日公開)に期 待する声が多くあがっていた。


特に国営放送BBCの看板映画評論家、マーク・カーモードは自他ともに認める北野映画ファンで、カンヌ開催前には「今年のカンヌで楽しみにしている 作品は『アウトレイジ』。パリで行われているキタノの展覧会も見てくる」と自らのビデオログで語っていた。


が、「BBCニュース24」中で放映されたカンヌからの中継映像では、「『アウトレイジ』がどうだったか知りたい人がたくさんいるのを知っていま す。あの映画がパルムドールを獲る可能性?ない、ない。全くないです」と断言。「古いタイプのキタノ映画だけど、中身がない。ビジュアルの素晴らしさは満 載ですが。キタノファンなら以前見たことのあるものばかりです。ファンタスティックなスーツを着た男たちが、無意味な暴力の洪水の中で撃ち合っている」 「中身のないホラー映画を見るような感じでエンジョイしましたが、例えば彼の最高傑作のひとつである『ソナチネ』の域には達していません」と語った。