オ リコンより(以下一部抜粋)

 開催中の第63回カンヌ国際映画祭の公式部門のひとつ「ある視点」部門にて、22日夜(現地時間)授賞式が行われ、最高賞である「ある視点賞」に『ハハ ハ』(ホン・サンス監督/韓国)が選出された。日本の中田秀夫監督によるイギリス映画『チャットルーム』は受賞を逃した。

『ハハハ』のホン・サンス監督

 同部門はメインのコンペティション部門と並行して行われ、新人監督の作品が紹介されることも多い。08年には黒沢清監督の「トウキョウソナタ」が二席に あたる「ある視点部門審査員賞」を受賞している。今年は世界各国から集められた19本が上映され、仏の映画監督クレール・ドゥニを審査委員長とする5名の 審査員団が選考を行った。

 また、同22日には国際批評家連盟が主催するFIPRESCI賞も発表され、コンペティション部門ではフランスのマチュー・アマルリック監督の「オン・ ツアー」、ある視点部門ではハンガリーのアグネス・コシス監督の「エイドリアン・パル」が選ばれた。

 カンヌ映画祭のコンペティション部門の主要賞は、23日夜(現地時間)、授賞式席上にて発表される。北野武監督「アウトレイジ」が快挙なるか、注目だ。