シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

> 映画会社ミラマックス・スタジオの買収をめぐり、ウォルト・ディズニー社と交渉を続けていたボブ・ワインスタインと ハーヴェイ・ワインスタイン兄弟だが、交渉は打ち切りに終わり、古巣スタジオの買い戻しは失敗に終わった。

 ミラマックス・スタジオは、ワインスタイン兄弟が1979年に設立した制作会社で、兄弟の両親の名前にちなんで名づけられている。1993年に ディズニーに7000万ドル(約65億円)で売却されたが、その後の業績不振から、今年に入りディズニーが売却を決定。ワインスタイン兄弟はミラマックス の買い戻しに名乗りを上げていた。ワインスタイン兄弟は、アメリカの資産家ロン・バークル氏の支援を受けて、ディズニーと6億2500万ドル(約560億 円)で交渉をしていたが、交渉はまとまらず、打ち切りとなってしまった。


 ウォールストリート・ジャーナル紙によると、交渉決裂の原因には、ワインスタイン兄弟のスタジオ買い戻しが結果的に運営を複雑化させてしまうこと がわかってきたこと、また一部では、ワインスタイン兄弟がバークル氏の「金がすべての男」という定評に不快感を感じていたことも挙げられている。


 今回の交渉決裂により、ディズニーは別の買い手との交渉を模索することになる。ミラマックスのライブラリーには700本以上の映画があり、ディズ ニーは、DVDやテレビ放映によって毎年3億ドル(約270億円)以上の収益が見込まれるだろう、と語っているが、この数字が正確なものかは明らかではな い。