>映画監督、俳優として映画史に輝かしい功績を残すクリント・イーストウッドは明日31日で80歳になるが、「これか らも新しいことにチャレンジする」とドイツのテレビ局「テレ5」のインタビューに答えた。
クリントは最近の自分をスクリーンで観ると「くたびれているように見える」と告白。しかし、クリントは、昨年の4月に日本でも公開された、映画 『グラン・トリノ』で監督・主演を務め、そのいぶし銀の演技でアカデミー賞でのノミネートや数々の賞を受賞し、世界中から大絶賛を受けている。クリントは 「自分より若い俳優に、主役は任せるべきだと思うよ。わたしはもはや勝利にどん欲なボクサーではないのでね」と現在の心境を吐露した。
そんな発言をするクリントだが、今後の活動を止めるわけではないことを明言。それどころか「新しいことをいろいろ試したいんだ」と映画への創作意 欲はどん欲であることを告白し「監督として、新しいことを試すのは重要」と映画づくりへの意欲をみせていた。俳優業に関してもその映画にマッチする役であ れば出演しないわけではないという。
クリントは現在、元FBI長官、ジョン・エドガー・フーヴァーの伝記映画にも着手するなど精力的に活動しており、生涯現役を貫くイーストウッドの 動向に今後も注目したい。何はともあれ、クリントが80歳の誕生日を迎えることに感謝。
「グラン・トリノ」は日本アカデミー賞では受賞してるし、その他その年の日本の映画賞は総ナメ状態と言ってもよかったけれど、本家のアカデミー賞からは何故か黙殺状態でした。ゴールデン・グローブ賞では5部門ノミネートで、他の国でも日本同様「ベスト外国語映画」的な賞を結構受賞してるので、どうやらアメリカ人以外に受けのいい作品のようです。
実の所、この映画の中でイーストウッドが演じているのはポーランド系の「移民」であって「アメリカ人」とは微妙に異なる存在だったりするのよね。宗教もカトリックだし。
おかげでアカデミー会員の好みというか傾向がよくわかったのでした。
私はもちろんこの作品大好きです。クリント・イーストウッドに泣かされるとは思わなかったよ。