時 事通信

>巨大なクモのオブジェなどで知られるフランス生まれの米彫刻家、ルイーズ・ブルジョワさんが31日、ニューヨークで死去した。98歳だった。ブルジョワさ んの展示会を予定していたイタリアの文化財団が同日、明らかにした。

 1911年12月25日、パリ生まれ。パリで美術を学び、38年に米国人の歴史家と結婚して渡米、51年に米国籍を取得した。子供時代や性のトラウマな どを作品で追求した。

 母をシンボル化した「ママン」と題された一連の巨大なクモの像が有名で、カナダの国立美術館の外にはその一つで高さが9メートル以上もある作品が建って いる。自分の作品について、「私のインスピレーションのすべては子供時代、教育、フランス時代のある時期に起因している」と語っていた。作品の幾つかは、 最近のオークションで100万ドル(約9100万円)以上の高値がついている



Who killed Cock Robin?

自分のトラウマが創作の原点となっている事を完全に理解している芸術家でした。
創作することでトラウマから逃れようとし、逃れようとすればするほど作り出した作品そのものによってトラウマの中に閉じ込められていく……壮絶な人生から解き放たれて、彼女はやっと今、平安を味わっているのかもしれません。
ご冥福を祈ります。