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ポーツ報知より(以下一部抜粋)
> 2007年8月に亡くなった、日本を代表する作詞家・阿久悠さん(享年70歳)が、阪神タイガースのために書いた未発表の詞「野球狂~拝啓タイガース 様」が発見されていたことが5月31日、分かった。この詞に阿久悠プロジェクトの山崎一稔プロデューサー(56)が曲をつけ、歌手のサンプラザ中野くん (49)が先月28、29日に都内でレコーディングを行った。CDの発売元などが決まり次第、正式発表される。
「野球狂―」は阪神が低迷期に陥りながら、2位に躍進した1992年に書かれた。「拝啓タイガース様 私とあなたは黄色い糸で結ばれています」と始めら れ、「今でも私は六〇年に酔いしれています」「過去のビデオをくり返し 三連発のホームラン」など、日本一に輝いた1985(昭和60)年を思い起こす男 の心情を描いた内容だ。
沢田研二の「勝手にしやがれ」、ピンク・レディーの「UFO」、都はるみの「北の宿から」など、歌謡史に残る数多くのヒット曲を手がけてきた阿久さん。 熱烈な野球ファン、猛虎党であったことは広く知られており、過去にピンク・レディーの「サウスポー」、センバツ高校野球の大会歌「今ありて」などを作詞し た。「野球狂」の直筆タイトルでは「狂」のつくりが本来の「王」ではなく、「玉」。「こんなところにも阿久氏の野球への思いが表れているのではないでしょ うか」と山崎氏は指摘している。
阿久さんは、作家としても阪神を題材にした「球心蔵」や、直木賞候補となり映画化もされた「瀬戸内少年野球団」を書いている。さらに、プロ野球では西武 の球団歌「地平を駈ける獅子を見た」や、ダイエー(現ソフトバンク)の球団歌「ダイヤモンドの鷹」を作詞したが、阪神の応援歌もひそかに作っていた。
詞は阿久さんのもう一つのペンネーム「多夢星人(たむせいじん)」名義で作詞。山崎氏が92年、ある大物俳優と歌手に歌ってもらうつもりで依頼すると快 諾された。「1週間足らずでこの『野球狂』が届きました。早速、作曲し、デモテープを作って届けたところ、非常に喜んでいただきました」と山崎氏。だが、 当時は諸事情で発表できなかったという。
「いつかきっと発表しますね」。阿久さんにそう約束していたという山崎氏は「先生との約束を果たせてホッとしています」と感慨深げ。当時から20年近く の時を経て、まさに「野球狂」の阿久さんの魂がよみがえった。
> 2007年8月に亡くなった、日本を代表する作詞家・阿久悠さん(享年70歳)が、阪神タイガースのために書いた未発表の詞「野球狂~拝啓タイガース 様」が発見されていたことが5月31日、分かった。この詞に阿久悠プロジェクトの山崎一稔プロデューサー(56)が曲をつけ、歌手のサンプラザ中野くん (49)が先月28、29日に都内でレコーディングを行った。CDの発売元などが決まり次第、正式発表される。
「野球狂―」は阪神が低迷期に陥りながら、2位に躍進した1992年に書かれた。「拝啓タイガース様 私とあなたは黄色い糸で結ばれています」と始めら れ、「今でも私は六〇年に酔いしれています」「過去のビデオをくり返し 三連発のホームラン」など、日本一に輝いた1985(昭和60)年を思い起こす男 の心情を描いた内容だ。
沢田研二の「勝手にしやがれ」、ピンク・レディーの「UFO」、都はるみの「北の宿から」など、歌謡史に残る数多くのヒット曲を手がけてきた阿久さん。 熱烈な野球ファン、猛虎党であったことは広く知られており、過去にピンク・レディーの「サウスポー」、センバツ高校野球の大会歌「今ありて」などを作詞し た。「野球狂」の直筆タイトルでは「狂」のつくりが本来の「王」ではなく、「玉」。「こんなところにも阿久氏の野球への思いが表れているのではないでしょ うか」と山崎氏は指摘している。
阿久さんは、作家としても阪神を題材にした「球心蔵」や、直木賞候補となり映画化もされた「瀬戸内少年野球団」を書いている。さらに、プロ野球では西武 の球団歌「地平を駈ける獅子を見た」や、ダイエー(現ソフトバンク)の球団歌「ダイヤモンドの鷹」を作詞したが、阪神の応援歌もひそかに作っていた。
詞は阿久さんのもう一つのペンネーム「多夢星人(たむせいじん)」名義で作詞。山崎氏が92年、ある大物俳優と歌手に歌ってもらうつもりで依頼すると快 諾された。「1週間足らずでこの『野球狂』が届きました。早速、作曲し、デモテープを作って届けたところ、非常に喜んでいただきました」と山崎氏。だが、 当時は諸事情で発表できなかったという。
「いつかきっと発表しますね」。阿久さんにそう約束していたという山崎氏は「先生との約束を果たせてホッとしています」と感慨深げ。当時から20年近く の時を経て、まさに「野球狂」の阿久さんの魂がよみがえった。