和歌山県太地町のイルカ漁を隠し撮りした米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」に、案内役として出演している米国人保護活動家のリチャード・オバリー氏 (70)が8日、来日した。

 成田空港で取材に応じたオバリー氏は、東京や大阪の映画館が相次いで上映中止を決めたことについて、「この映画は決して日本バッシングではない。日本の 多くの人に見てほしい。劇場経営者には上映をお願いしたい」と訴えた。

 配給する映画会社アンプラグドによると、オバリー氏は、1か月ほど前から映画宣伝のために来日することが決まっていた。しかし、上映を見送る映画館が相 次いでいることから、急きょ、アピールすることにした。今後は東京都内で開かれる上映会などに参加する